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長道
「長道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長道の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
げて見せた。
独りで部屋に残って見ると、まだ岸本には船にでも揺られているような
長道中の気持が失せなかった。旅慣れない彼に取っては、外国人ばかりの中に混って航海....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
電球を、ねじって消すために、長い竿竹の尖端を、五つほどに割って、繃帯で止めてある
長道具を担ぐと、急いで駈け出していった。 「あれは、何処の子だい」長造が訊いた。....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
口の小さいものから出る酒は、音からして違いますね。コッ、コッ、コッ、コッ――か。
長道中でもして来た時には、これが何よりですよ。」 まるで子供のようなよろこび方....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
えることには変わりはなかった。慶応四年の五月から六月へかけて、伊勢路より京都への
長道中を半蔵と共にしたその同じ思い出につながれているのも、この男である。平兵衛は....
「古き小画」より 著者:宮本百合子
第にイラン内地に向って下り坂になって来た。戦いに向うにしては、余り言のなさすぎる
長道中に稍倦怠を感じ出した者共は、いよいよ明日、イランに入ると聞いて、俄に勢い立....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
従属的に此処に記すこととした。新羅使等が船上で吟誦した古歌として、「天離るひなの
長道を恋ひ来れば明石の門より家の辺見ゆ」(巻十五・三六〇八)があるが、此は人麿の....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
》。思い遙かす、ニースまではまだこれから千〇二十四粁《にひゃくごじゅうろくり》の
長道中。この調子では、今年中にゆきつけるものやら、来年の春までかかるものやら、コ....