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「長道中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

長道中の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新生」より 著者:島崎藤村
げて見せた。 独りで部屋に残って見ると、まだ岸本には船にでも揺られているような長道中の気持が失せなかった。旅慣れない彼に取っては、外国人ばかりの中に混って航海....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
口の小さいものから出る酒は、音からして違いますね。コッ、コッ、コッ、コッ――か。長道中でもして来た時には、これが何よりですよ。」 まるで子供のようなよろこび方....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
えることには変わりはなかった。慶応四年の五月から六月へかけて、伊勢路より京都への長道中を半蔵と共にしたその同じ思い出につながれているのも、この男である。平兵衛は....
古き小画」より 著者:宮本百合子
第にイラン内地に向って下り坂になって来た。戦いに向うにしては、余り言のなさすぎる長道中に稍倦怠を感じ出した者共は、いよいよ明日、イランに入ると聞いて、俄に勢い立....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
》。思い遙かす、ニースまではまだこれから千〇二十四粁《にひゃくごじゅうろくり》の長道中。この調子では、今年中にゆきつけるものやら、来年の春までかかるものやら、コ....