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「長駆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

長駆の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
対仏作戦は、御承知の通り開戦初期は破竹の勢いを以てベルギー、北フランスを席捲して長駆マルヌ河畔に進出し、一時はドイツの大勝利を思わせたのでありましたが、ドイツ軍....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
して、マスト飛び、大砲折れサ、ヤンキーが血を見て、いよいよ腰をぬかしている隙に、長駆、大航空母艦の上に、五百キロ爆弾のウンコを落とす」 「うわーッ、千手の奥の手....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
川義元と婚を通じ、南方の憂を絶ち、専ら北方経営に当らんとした。 そして、謙信が長駆小田原を囲んだとき、信玄は信濃に入って、策動したのである。 謙信は、永禄四....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
渡す事が出来た。清正は更に開城を経た後大陸を横断して西海岸に出で、海汀倉に大勝し長駆|豆満江辺の会寧に至った。此処で先の臨海君順和君の二王子を虜にした。まだそれ....
小田原陣」より 著者:菊池寛
は随分手を焼いて居る。つまり箱根と云う天然の要害に妨げられたからである。謙信など長駆して来て、小田原を囲んだが、懸軍百里の遠征では、糧続かず人和せず、どうにも出....
運命」より 著者:幸田露伴
他日|宗廟神霊に見えざらんやと。孝孺曰く、兵一たび散すれば、急に聚む可からず。彼長駆して闕を犯さば、何を以て之を禦がん、陛下惑いたもうなかれと。勝を錦衣獄に下す....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
うわが輩はあきあきだ。今度もかけちがいましてお目にかからんけりゃ、わが輩は、だ、長駆|渤海湾に乗り込んで、太沽の砲台に砲丸の一つもお見舞い申さんと、堪忍袋がたま....
若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
《ジェルメ》、軍馬の様子はどうだ。これからただちに札荅蘭《ジャダラン》城を屠り、長駆、抗愛山脈を衝くのだから、稗《ひえ》でも藁でも、充分に食わせておくがよいぞ。....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
ゴ町の広い草っぱらで螢《ほたる》が飛んでいた。かえり十二時。白山《はくさん》まで長駆して歩いてかえる。 炭屋の二階四畳半が当座の住居。部屋代は四円。自炊するの....
惜別」より 著者:太宰治
加も、かねて東洋に進み出る時機をうかがっていたが、遂にその頃、布哇を得て、さらに長駆東洋侵略の歩をすすめて西班牙と戦い比律賓を取り、そこを足がかりにしてそろそろ....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
手がそれを拾うてホームへ投げた、がこのときはすでにおそかった、五大洲とクラモウは長駆してホームへ入り、千三は三塁にすべり込んだ。 「バンザアイ」 天地をゆるが....
丹下左膳」より 著者:林不忘
この坤竜を誘《いざな》い去ろうとしている――それに対し、われは白日坤竜を躍らせ、長駆《ちょうく》して乾雲を呼ぶのだ! こうしてはいられぬ! 恋愛慕情のたてぬ....
盈虚」より 著者:中島敦
《めぐ》らす。 周の敬王の四十年、閏《うるう》十二月某日※※は良夫に迎えられて長駆都に入った。薄暮女装して孔氏の邸に潜入、姉の伯姫や渾良夫と共に、孔家の当主衛....
七重文化の都市」より 著者:野上豊一郎
』に拠ると、その時アラビアの侵入軍は破壊したバビロン城砦の付近に陣営を張ったまま長駆してアレクサンドリアを攻略し、帰って来てその陣営《フスタト》の位置に新都市を....
魔像」より 著者:林不忘
一人でも多く番士を斃《たお》したほうがいいから、源助町の剣をひっ外《ぱず》して、長駆《ちょうく》、番士の群へ殺到すると、その気魄《きはく》の強さにおそれを抱いた....