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門に入る
「門に入る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
門に入るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
の門の上。そこには横にいつの間《ま》にかこう云う文句が浮かび始める。――
「この
門に入るものは英雄となるべし。」
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こちらへ歩いて....
「盲人独笑」より 著者:太宰治
師と為すべき者無きに至った。すぐに京都に上り、生田流、松野|検校《けんぎょう》の
門に入る。十五歳、業成り、勾当の位階を許され、久我管長より葛原の姓を賜う。時、文....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
陸軍|衛戍病院の前に来かかった時、前の車夫は突然に梶棒を右へ向けた。軍医は病院の
門に入るのである。今日と違って、その当時の衛戍病院の入口は、往来よりも少しく高い....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
立ち、その陰に園亭あり。道は第一の門(見えず)を越えて、境内に入り庭を経て、通用
門に入るこころ。朝。 お利根とお須磨と園亭で手まりをついている。 お利根 (手ま....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
慧の文殊です。 「善いかな、善い哉、乃至、文字語言あることなし。これ真に不二の法
門に入る」 とて、かえって維摩の「黙」を歎称しているのです。古来、「維摩の一黙....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
。 小松原が恢復して、この話をした時、医学士は盃を挙げて言った。 「昔だと、仏
門に入る処だが、君は哲学を学っとる人だから、それにも及ぶまい。しかし、蒼沼は可怪しいな。」 明治四十一(一九〇八)年六月....
「呉秀三先生」より 著者:斎藤茂吉
うとしており、父上が独逸から帰って精神病医として立っていたのであるから私が先生の
門に入る機縁はそのあたりから形成されていたのである。私は学生として先生の講筵に出....
「梟雄」より 著者:坂口安吾
智を備えていた。 才あって門地のない者が、その才にしたがい確実に立身する道は仏
門に入ることである。そこで松波は妙覚寺の白善上人にたのんで、峯丸を弟子にしてもら....
「キド効果」より 著者:海野十三
め殺して、列車から突き落したのじゃ」 「ああ、それにしても……」丘助手は、博士の
門に入ることの出来た喜びを沁々と感じたことだった。「この憎々しく聳え立つ殺人興奮....
「御堀端三題」より 著者:岡本綺堂
陸軍|衛戍病院の前に来かかった時、前の車夫は突然に梶棒を右へ向けた。軍医は病院の
門に入るのである。今日と違って、その当時の衛戍病院の入口は、往来よりも少しく高い....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
受けて居る人のいいますには「この門に対してシェッパ(讃辞)を与えよ。さすればこの
門に入ることを許しましょう」という。この讃辞というのは種々の美麗なる言葉、豊富な....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
シア皇帝およびその帝室のために、天帝に対して祈請するなり。ゆえに、ひとたびその宗
門に入るものは、ロシア皇帝を奉戴するものなり、ロシア皇帝の配下に入るものなり。し....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
連になっているのだから、
先生の御愛顧を受ける値打は慥かにあります。
(二人閭
門に入る。)
ファウスト狗を伴ひて入る。
ファウスト
何か....
「消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
貰われたというような話も、いまだに一つの逸話として残っているくらいで、とにかく仏
門に入るということは普通の習慣になっています。私が二度目に勝田さんに会ったのは鰐....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
ことはその実例が多い。菩薩の語にも種々の用法がある。きわめて広くこれをいえば、仏
門に入る衆生これを菩薩というともあって、一切の仏弟子みな菩薩といってよいのである....