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門主
「門主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
門主の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
のうと反対に、降りみ降らずみのぬか雨で、また返り梅雨《つゆ》の空もようでした。右
門主従のその家に酔いつぶれてしまったことはもちろんのこと、ところが目をあけてよく....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
さめでもしたかのごとく、きょときょとあたりを見まわしていたようでしたが、そこに右
門主従のいたのを見ると、ぎょッとしたように起き上がりながら、あわててすそを直して....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
」 声といっしょに、するする、とかすかなきぬずれのような音がありました。 右
門主従は、おもわず息をのみました。のぞきたいのをけんめいにこらえて、じっと耳をす....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ものは、だれならぬ問題の女、薄雪その人でありました。薄雪は清吉とは似てもつかぬ右
門主従がそこに居合わしたものでしたから、はいりざま少しぎょっとなって狼狽《ろうば....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
たところは、いわずと知れた東方力士のしたくべやでした。 2 だが、右
門主従がいで向かうと同時に、目色を変えてあわただしく立ち上がりながらそのあとを追....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ところへ、ほんとうにのっそりと二丁の駕籠をつけて、のっそりと中から現われたのは右
門主従。 ひょいと見ると、宿場会所の前の人波のうしろに、ある、ある、柄に白布を....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
の蓮信坊は寺社奉行所目ざしつつ、悲しげに裏門をくぐりました。 見送りながら、右
門主従も静かに出ていったその出会いがしら! 「おじさん! 八丁堀のおじさん! 珍....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ャカジャカチンチンと下座のおはやしが始まるといっしょに、嫣然《えんぜん》として右
門主従三名のほうへ媚《こ》びの笑いを投げかけながら、妖々《ようよう》とそこに競い....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
んなかで育った職人でした。 「八丁堀のおだんながたでござりまするか」 早くも右
門主従をそれと知ったらしく腰を低めましたので、名人もまたおごそかにきき尋ねました....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
たから、道灌山裏《どうかんやまうら》としるされてあったその居どころをたよりに、右
門主従は一路駕籠を飛ばしました。 今でこそ道灌山かいわいは市内のうちになってお....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
将軍家ご名代の老中筆頭松平知恵|伊豆《いず》様につき従って、そのご警護かたがた右
門主従もお出迎えに行ったのがちょうど暮れ六ツ少し手前の刻限でした。と申しますと少....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
話のその麻布北条坂目ざして急ぎました。 だが、不思議でした。 あば敬主従と右
門主従とは、お番所を出るのに一町と隔たってはいなかったのに、しかも双方ともにその....
「相対性原理側面観」より 著者:寺田寅彦
人もあるだろうし、自分の仕事に忙しくて実際暇のない人もあるだろうし、また徹底的専
門主義の門戸に閉じこもって純潔を保つ人もあるだろうし、世はさまざまである。アイン....
「丸善と三越」より 著者:寺田寅彦
by thy side.”という文句がしるされてある。この言葉は今日のいわゆる専
門主義の鉄門で閉ざされた囲いの中へはあまりよくは聞こえない。聞こえてもそれはやや....
「竈の中の顔」より 著者:田中貢太郎
江戸へ帰ることにして払いもそこそこにして出発した。 もう日が暮れていた。三左衛
門主従はその晩は山の麓へ宿をとり、翌晩は藤沢あたりに泊り、その翌日金沢へまで帰っ....