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「門生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

門生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
、考えることでごわりまする……と掻つまんで謂えば、自分はいまだ一面識も無いから、門生の主税から紹介をして貰いたいと言うのである。 南無三、橋は渡った、いつの間....
運命」より 著者:幸田露伴
到らん。 と吟じて戮せられぬ。母族|林彦清等、妻族|鄭原吉等九族既に戮せられて、門生等まで、方氏の族として罪なわれ、坐死する者およそ八百七十三人、遠謫配流さるゝ....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
が不思議です。 世界が血みどろになって戦う大正四年、大正五年、大正六年、私は閉門生活をつづけて居ました。懊悩は気も狂うばかりです。傍に妻あり踏むに土あって、私....
弟子」より 著者:中島敦
た。子路という特殊な個人に在ってはかえって魅力《みりょく》となり得るものが、他の門生|一般《いっぱん》についてはおおむね害となることが多いからである。 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
たた》りがあるとは奇怪千万」 元治《がんじ》元年に京都で暗殺された佐久間象山の門生が二人――ちょうどこの宿屋に泊り合せていたのが肯《うけが》いません。 第一....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
家を為した。 安田久吉君は日本橋|新右衛門町の安田松慶氏という仏師の次男、一時門生となり、後美術学校入学。 佐藤理三郎君も初めは私の門生、後美術学校入学。卒....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
…妻に、あんなかくし芸があるとは知りませんでしたよ。妻が予知して、これが当って、門生志願が秋田の産、僕の赴任が仙台という、こう揃ったのに、何の故障がありますか。....
二面の箏」より 著者:鈴木鼓村
思議な事ではないか、ものの一年になるやならずして、しかも、死んだ女の言の如く、同門生の手に、この二面の箏が渡ったとは、実にこの上ない不思議ではないか、人の思いは....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
であった。 作さんの家内太夫入門・東京で初めてのピヤノ弾奏者・椿岳名誉の琵琶・山門生活とお堂守・浅草の畸人の一群・椿岳の着物・椿岳の住居・天狗部屋・女道楽・明治....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
道ならぬ遊戯のオモチャになったYの破廉恥を私は憤らずにはいられなかった。Yは私の門生でも何でもなかった。が、日夕親しく出入していただけに私までが馬鹿にされたよう....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
冠|繍服の行列こそ見えなかったが、皆故人を尊敬し感嘆して心から慟哭し痛惜する友人門生のみであった。初夏の夕映の照り輝ける中に門生が誠意を籠めて捧げた百日紅樹下に....
西瓜」より 著者:永井荷風
ち》に気がねをしたり、または遠慮をしなければならぬ者のいないがためである。妻子や門生《もんせい》のいないがためである。 午後《ひるすぎ》も三時過ぎてから、ふら....
志士と経済」より 著者:服部之総
て候へば、何事も皆今日は下拙に相談の上にて事を取計ひ居る事に候云々」――それとも門生知己産商業家の発案に成ったか、どちらでもいい。いずれにせよ産物交易は、雲浜が....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
フェレス鈴索を引く。鈴は耳に徹する、叫ぶ如き音を発し、その響に堂震ひ、扉開く。)門生 (蹣跚として、暗き長廊下を歩み近づく。) なんと云う音だ。それに響くこ....
つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
いからといって固く辞退したので、その夕東京駅まで見送りに行ったものは、良人の進と門生の村岡と、書生の野口という男の外には、鶴子の学友でいずれも相応のところへ嫁し....