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「門鑑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

門鑑の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
陣中日誌(遺稿)」より 著者:山中貞雄
三年四月十八日 山中貞雄 従軍記 ×・二八―― 小津氏曰くの「靖国神社の門鑑」なるものを戴く。 小判型の真鍮に 歩× 歩×補 番六一と刻ンである。 ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いましがた色の黒い出っ歯の相撲取りがここを通ったはずでござりまするが、さだめしご門鑑改めをしたのでありましょうな」 「ええ、いたしました。秀の浦とやら、姫の浦と....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
といって変わったところはないが、腰に二つのさげ物がある。 一つは城内出入りのご門鑑。これがあるからには、お城仕えをしているものであることが明らかでした。 い....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
外に出ることを絶対に禁じられた。すべてが、二棟の寄宿舎に閉じこめられてしまった。門鑑は、巡警によって守られていた。 巡警は、公司の証明書を持たない者には、一切....
築地河岸」より 著者:宮本百合子
門鑑を立っている白服にかえして前の往来へ出ると、ひどいぬかるみへ乱暴に煉瓦の破片....
土鼠と落盤」より 著者:黒島伝治
、樹を伐ったことがなかった。路も分らなかった。川の少し下の方には、衛兵所のような門鑑があった。 そこから西へ、約三里の山路をトロッコがS町へ通じている。 住....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ないような面をして、 「有野村の藤原家とあらば仔細《しさい》もあるまいけれど、御門鑑を御持参か」 「いいえ」 「御門鑑がなければ滅多に通すことはならない……」 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
関守氏がここで用意して行った装束そっくりですから、何物よりもそのいでたちが、まず門鑑として物を言いました。 「ごらん下さいまし、不破様からお手紙をお届け致すよう....
南国太平記」より 著者:直木三十五
て、高い窓へ 「夜中、憚《はばか》り様、将曹様へ急用」 と、益満が叫んだ。 「門鑑《もんかん》」 益満が、門鑑を突き出して、提灯を、その上へもって行った。窓....
霊的本能主義」より 著者:和辻哲郎
見る時、吾人は一高校風の前途を危ぶまざるを得ない。校風の暗黒面にみなぎる悪思潮は門鑑制度、上草履制度の無視ではない、尊き心霊に対する肉的侮辱である。吾人は口に豪....