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閉ぢ
「閉ぢ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
閉ぢの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
たき雪の山路の雪のまに
解けぬ思ひの苦しくもあるかな
雪山の雲のかなたに
閉ぢらるゝ
友の行方のいかになるらん
我が友の苦しみごとを思ふにぞ
....
「火の扉」より 著者:岸田国士
部内では早くから嘱望され、専門の弾道学は世界的とまで言われていたが、彼は研究室に
閉ぢこもつてばかりいなかつた。自分から志顧して直接兵器製作の現場に乗り出し、更に....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
らぐ現象として漂っているものを、
持久する思惟で繋ぎ止めて行くが好い。
(天は
閉ぢ、天使の長等散ず。)
メフィストフェレス(一人。)
己は折々あのお....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
、色々の方面にわたつて、惜しみなく御利益を下さる。 こゝのマーケットは半分店を
閉ぢてゐるが、その中の馬小屋を三ツ占めて、先づ上ると、待合室、その次が、伺ひの間....
「晩餐」より 著者:素木しづ
ガ芋を口のなかに入れて、男の顔を見たが、彼女はなにかに気がついたやうに、ふと口を
閉ぢて茫然《ぼんやり》と遠い所を見た。
彼女の口のなかのジャガ芋が、丁度凍った....
「ヒウザン会とパンの会」より 著者:高村光太郎
歩み去れり 深く被はれたる煤色の仮漆こそ はれやかに解かれたれ ながく画堂の壁に
閉ぢられたる 額ぶちこそは除かれたれ 敬虔の涙をたたへて 画布にむかひたる 迷ひ....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
居木戸前《しばいきどまえ》の光景を示すには、月光の下《もと》に劇場|已《すで》に
閉ぢ行人《こうじん》漸《ようや》く稀《まれ》ならんとして、軒下なる用水|桶《おけ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
々は自然とおそろしくなりて、翌年《あくるとし》、春のころ囃のある夜は里人も門戸を
閉ぢて戸出《とで》をせず、物音高くせざりしなり。春の末がた、いつとなくやみけり」....
「樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
進むること切なり。されど年比《としごろ》売尽し、かり尽しぬる後の事とて、この店を
閉ぢぬるのち、何方《いずかた》より一銭の入金のあるまじきをおもへば、ここに思慮を....
「白くれない」より 著者:夢野久作
りしかと今更に肝を消しつ。片面鬼三郎生年二十四歳、此処に生命を終るかと観念の眼を
閉ぢむとする折しもあれ、和尚の背後、方丈に通ふ明障子の半開きたる間より紫色の美し....