» 閉廷

「閉廷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

閉廷の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一九五〇年の殺人」より 著者:海野十三
ておくんなさい。毎度のことじゃありませんか」 「駄目だ、毎度のことじゃから……。閉廷!」 捜査課長は、木の槌で卓の上をコツンと叩いた。加害者と被害者とは睨み合....
あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
もやり切れない、と菱沼さんは考えたんです。で、幸いその日の公判は、それでひとまず閉廷になりましたし、判決までにはまだまだかなり間がありそうに思えたので、この上は....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
恐るゝ所なく申述べた。裁判長はうなずきながら微に入り細を穿って訊問を試み、一先ず閉廷を宣した。それより前能勢弁護人は証拠申請準備の為続行ありたき旨を申請したのだ....
それに偽りがないならば」より 著者:宮本百合子
おり注目すべき結果に終った。公判廷は「ついに起訴状朗読にはいたらず午後五時三十分閉廷した」竹内被告をのぞく十一名の全被告が意見開陳にあたって、強力に、公訴取消し....
私本太平記」より 著者:吉川英治
影にも、ほっとした気配が見える。 依然、不服顔なのは高氏だった。やがて役方は、閉廷を宣して、一せいに起ち、道誉も起ったが、彼のみは、あらぬ方を見て、坐りこんで....