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閉鎖
「閉鎖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
閉鎖の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ュッフォン自身こう言っている。もし地球上の一点から弾丸を打ち出すとすれば、それが
閉鎖した曲線軌道を描く場合ならば再び元の出発点に帰ってくるであろう。すなわち、た....
「振動魔」より 著者:海野十三
のあとに公判が追いかけ、遂に先頃、大審院の判決もすんで、ここに一切の訟訴手続きが
閉鎖されることになった。それから僕は、この拙い懺悔録を書き綴りはじめたのだったが....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
続くものは、重々しい鉄扉がときどき開かれたが、その東へ通ずる坑道は何故か、厳然と
閉鎖されたまま、その扉に近づくことは、司令部付のものと雖も禁ぜられていた。それは....
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
て来て雨上りの水泳場で父娘二人きりの夕飯が始まった。借家はもう半月もして水泳場が
閉鎖すると同時にたちまち二人に必要になるのだが、価値の釣り合などで敬蔵はなかなか....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
しも法医学の高塔が、無残な崩壊を演じてしまったばかりでない。円廊に開いている扉の
閉鎖が、一時少し過ぎだとすると、法水の緩窒息説も根柢から覆されねばならなかった。....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
頃、亀之介の二度日の帰邸のとき窓は開放されたこと、そしてその後で閉じられたが完全
閉鎖ではなかったこと――これだけは今亀之介が認めていったのです」 「それはそうだ....
「鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
特務機関長は、はればれと笑顔を作った。 「抗議をなさいますの。鬼仏洞は、もちろん
閉鎖されるのでございましょうね」 「やがて
閉鎖されるだろうねえ。しかし、今のとこ....
「読書子に寄す」より 著者:岩波茂雄
って愛されることを自ら望む。かつては民を愚昧ならしめるために学芸が最も狭き堂宇に
閉鎖されたことがあった。今や知識と美とを特権階級の独占より奪い返すことはつねに進....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ましょうや。 ところが、続いて驚くべきことが起ったのです。 もちろん蘇生して
閉鎖扉を開けて機関室に入ったとすれば、吾々もともどもクローリン瓦斯で斃れねばなり....
「電報」より 著者:織田作之助
んはもと料理人で東京の一流料理店で相当庖丁の冴えを見せていたのだが、高級料理店の
閉鎖以来、細君のオトラ婆さんの故郷のこの町へ来て、細君は灸を据えるのを商売にして....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
あったかなかったか今では全く忘れられている。) 明治十八年の秋、旧外国語学校が
閉鎖され、一ツ橋の校舎には東京商業学校が木挽町から引越して来て、仏独語科の学生は....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
スに夢中になってる善男善女が刃引の鈍刀に脅かされて、ホテルのダンス場は一時暫らく
閉鎖された。今では余熱が冷めてホテルのダンス場も何カ月ぶりかで再び開かれたが、さ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
。 スコットランドの日曜は厳重をもって名あり。市中の諸商店はもとよりことごとく
閉鎖し、家にありても高声にて談話するを禁じ、宗教書類を除くのほか、当日読書するこ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
午前九時より鈴木某氏の案内にて、市街および植物園を通覧す。当日は祝日にして、諸店
閉鎖し、博物館、美術館も入場するを得ず。ただ街上の行人、織るがごときを見るのみ。....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
る。一個小隊ないし一分隊の兵力を距離間隔六百メートルを間して鱗形に配置し、各独立
閉鎖堡とする。火力の相互援助協力に依り防禦力を発揮せんとするもので、面の戦法の精....