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閉門
「閉門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
閉門の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
訪部三十郎は病気で御出役が無かったのだが公辺《こうへん》のお首尾が悪く、百日の間
閉門|仰付《おおせつ》けられますると云う騒ぎ、座光寺源三郎は勿論深見の家も改易に....
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
用うることを、意地にかかって拒んだ。国老たちが、ある男の行跡の非難を申し上げて、
閉門の至当であることを主張すると、忠直卿は、その男が硬直な士であるように思われて....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
りかい」 「いいや、家老がね、なんの罪もねえのに、もう三月ごし、蟄居《ちっきょ》
閉門を食っているというんですよ。しゃべらしたなあの門番のじいやだがね、そいつが涙....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
て、家老のひとりは隠居を申し付けられた。用人の一人は詰腹を切らされた。そのほかに
閉門や御役御免などの処分をうけた者もあって、この内訌も無事に解決した。 これで....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
さんにお目に懸りましたときのお話でも、念のためと云うので行方不明になった三十日の
閉門後、手分けして園内を一通り調べて下すったそうです。今朝も、また更に繰返して探....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ある。」と言うのは平助だ。「中津川あたりには太田の陣屋へ呼び出されて、尾州藩から
閉門を仰せ付けられた商人もあるなんて、そんな話じゃありませんか。お灸だ。もうけ過....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
中には、もっと強く出てもいいと言い出したものがあり、この改革に不平を抱いて、謹慎
閉門の厳罰に処せられた庄屋問屋も少なくなかったくらいであるが、しかし半蔵なぞはそ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
たが不思議です。
世界が血みどろになって戦う大正四年、大正五年、大正六年、私は
閉門生活をつづけて居ました。懊悩は気も狂うばかりです。傍に妻あり踏むに土あって、....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
うなかったのか。 図書 私は、仔細あって、殿様の御不興を受け、お目通を遠ざけられ
閉門の処、誰もお天守へ上りますものがないために、急にお呼出しでございました。その....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
なって、われら若君、もっての外の御機嫌じゃ。――処をこの度の文づかい、泥に潜った
閉門中、ただおおせつけの嬉しさに、うかうかと出て参ったが、心付けば、早や鰭の下が....
「鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
御賞美をたまわっているだけに、かれの責任はいよいよ重いことになって、軽くても蟄居
閉門、あるいは切腹――将軍家からはさすがに切腹しろとは申渡すまいが、当人自身が申....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
と、口早にいって、目を配せた。八郎太が、平伏した。そして、一膝退ると、斉興が
「
閉門しておれ、
閉門」
と、叫んだ。小藤次が俯向いて、にゃっと笑った。
父子双....
「番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
かはない。たとい切腹ほどでなくても、自分等も早晩なにかの咎めを蒙るかも知れない。
閉門ぐらいは覚悟しなければなるまい。
閉門は一時の事でさのみ恐れるにも足らないが、....
「淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
の岸にれんげが咲き始めた。 山の中腹にある平壤博物館へ行った。既に時間が過ぎて
閉門したのであったが、遠来の客とあって館長が特に案内して中を見せてくれた。楽浪の....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
れた。新大蔵大臣は余り関係がないというのでその儘になって居る。それからセラ大学は
閉門、ツァ・ルンバ夫婦とタクボ・ツンバイ・チョェン・ジョェも獄に下され、日々の攻....