開き直る[語句情報] » 開き直る

「開き直る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

開き直るの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
の旗本魂にぐッとこたえたので、眉間《まゆね》のあたりをぴくぴくさせながら、静かに開き直ると、不気味に問い返しました。 「身共が因縁つけたら、おぬしこそどうしよう....
闖入者」より 著者:大阪圭吉
郎の屍体を運んだり、そのようないかがわしい装いを凝らしたのはいったい誰れか? と開き直る前に当然警官達の疑惑は、事件の当時ずっと南室にいたと云う亜太郎の妻不二の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
さあいけない、米友はまた啖呵《たんか》を切ってしまった。 米友流の啖呵を切って開き直ると、手に持っていた杖を眼にもとまらない迅さで取り直して、いま自分を撲《な....
三枚続」より 著者:泉鏡花
たんだ、さあ、尋常に覚悟をしやがれ、此奴等!」 愛吉は痩せたのを高胡坐に組んで開き直る。 「震えるない震えるない、何もそう、鮭の天窓を刻むようにぶりぶりするこ....
あの顔」より 著者:大倉燁子
悪るかったことを後に知りました。濡れぬうちこそ露をもいとえで、男は知れたとなると開き直る者だということを私は知りませんでした。夫はもう平気で私の前で妾ののろけも....