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開け放つ
「開け放つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
開け放つの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
軒をうつ雨の音を聞く時は、蹶然褥を蹴って飛び起き、急ぎ枕頭の蝋燭に火を点して窓を
開け放つなり、火影に盆栽の木々の枝葉の濡色を照らし見て、独り自ら娯しむ。所以を訊....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
れ得ないということ、社会学は美学の前に扉を閉すことではなくて、反対にその前に夫を
開け放つことであるということを理解しないならば、文芸批評はそれ自身の本性を裏切る....
「音に就いて」より 著者:太宰治
って鎧扉を押しあける。かっと烈日、どっと黄塵。からっ風が、ばたん、と入口のドアを
開け放つ。つづいて、ちかくの扉が、ばたんばたん、ばたんばたん、十も二十も、際限な....