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開場
「開場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
開場の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
その技芸は容色と相称《あいかな》いて、市中の人気山のごとし。されば他はみな晩景の
開場なるにかかわらず、これのみひとり昼夜二回の興行ともに、その大入りは永当《えい....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
三十前後の小粋な男で、役者の紋を染めた手拭を肩にかけていた。その頃の各劇場は毎月
開場すること無く、一年に五、六回か四、五回の
開場であるから、劇場の出方や茶屋の若....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
わたしは月初めの日曜毎に春木座へ通うことを怠らなかったのである。ただ、困ることは
開場が午前七時というのである。なにしろ非常の大入りである上に、日曜日などは殊に混....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
も云わずに冷いのみもののストローに口をつけた。 ダンス場はまだしんとしていた。
開場までに一時間ある。それに、今月はピアノのレッスンもない。 入口の事務所でピ....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
た。 舞台裏には、唐人殺しに使う、提琴や矢筒などが、ところ狭く散らばっていて、
開場前の劇場は、空間がなんとなく物侘びしげであった。 ところが、しばらく見ぬ間....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
に遡ります。僕がパリに着いた年、即ち一九一九年に、ヴィユウ・コロンビエ座は、再び
開場しました。というのは、一九一四年に第一次大戦が勃発すると間もなく、ジャック・....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
ときめきを覚えるのだった。 もしやしたら、この壮麗を極めた沙翁記念劇場の上に、
開場早々容易ならぬ暗雲が漂っているのではないか――そうした怖れを浸々と感ずるほど....
「深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
のなかばの日曜日で、わたしは午後七時ごろに上野行きの電車を降りると、博覧会は夜間
開場をおこなっているので、広小路付近はイルミネーションや花瓦斯で昼のように明るか....
「東京宝塚劇場の再開に憶う」より 著者:小林一三
それが昭和八年末竣成して、あくる昭和九年一月一日より宝塚歌劇をもって、華々しく
開場しました。爾来、御家族ともども楽しんで頂ける娯楽、すなわち清く正しく美しくを....
「真珠塔の秘密」より 著者:甲賀三郎
。幸二人とも恰度先夜の宿直で早速現場に案内して呉れた。 場内はしんとして、夜間
開場の設備はないので、広い会場の天井に只二ヶ所、うす暗い電燈が、鈍い光りを眠むそ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
鐘十字辻筮」――芝居の草双紙――絵双紙屋――春近しの感――六三掛け 興行困難時代
開場期日――劇場の経営惨澹――観客ただ一人――明治劇壇の功労者――俳優の共進会―....
「三崎町の原」より 著者:岡本綺堂
たしは月初めの日曜ごとに春木座へ通うことを怠らなかったのである。ただ、困ることは
開場が午前七時というのである。なにしろ非常の大入りである上に、日曜日などは殊に混....
「年賀郵便」より 著者:岡本綺堂
年は元日二日の電車でも満員は少い。回礼の著るしく減少したことは、各劇場が元日から
開場しているのを見ても知られる。前にいったようなわけで、男は回礼に出る、女はその....
「十番雑記」より 著者:岡本綺堂
のままで捨て置かれたのであるが、来年の一月からは明治座と改称して松竹合名社の手で
開場し、左団次一座が出演することになったので、俄に修繕工事に取りかかったのである....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
綺堂) ○天下の形勢不穏のため、猿若町の三座とも正月興行を休み、二月に至りて漸く
開場。 ○五月十五日、市村座と守田座の開演中に、上野彰義隊の戦闘あり。その後も市....