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「開成所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

開成所の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の人の死後になってまた働き初めたということにも不思議はない。蕃書調所は洋書調所(開成所、後の帝国大学の前身)と改称される。江戸の講武所における弓術や犬追物なぞの....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
元治元年)に出版したのに始まったのである。この書は翌慶応元年に東京大学の祖校なる開成所で翻刻出版せられたが、これまで鎖国独棲しておった我国民は、始めて各国の交通....
蠹魚」より 著者:宮本百合子
愛好者魂とでも云うべきものが働いていなかったとは云えない。 慶応三年新彫、江戸開成所教授神田孝平訳の経済小学、明治元年版の山陽詩註、明治二十二年出版の細川潤次....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
は申すまでもない。 横須賀の造船所がしかるのみならず、講武所も、兵学伝習所も、開成所も、海軍所も、幕府の新しい軍事外交の設備、一として小栗の力に待たぬものはな....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
門の昌平塾を昌平学校と称してそれに国学を併せて教授する校舎が出来た。その他以前の開成所を開成学校と称して洋学を教授し、医学所を医学校と称して医学を教授する所とな....
南国太平記」より 著者:直木三十五
の伯爵外務卿、寺島宗則) 船奉行 五代才助 右カビテン視察の事開成所掛大目付 町田民部(後の久成、元老院議官) 小姓組番頭 村橋直....
学校の説」より 著者:福沢諭吉
栄枯を卜《ぼく》するにいたることあり。近くその一例をあげていわんに、旧幕府のとき開成所を設けたれども、まったく官府の管轄を蒙り、官の私有に異ならざりしがゆえ、い....
上野」より 著者:永井荷風
戯著小西湖佳話にまさるものはあるまい。 箕作秋坪は蘭学の大家である。旧幕府の時開成所の教官となり、又外国奉行の通訳官となり、両度欧洲に渡航した。維新の後私塾を....