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開拓使
「開拓使〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
開拓使の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
だらなく丸寝している。
白官舎はその市街の中央近いとある街路の曲り角にあった。
開拓使時分に下級官吏の住居として建てられた四戸の棟割長屋ではあるが、亜米利加《ア....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
学修業のためはるばる米国へ旅立った五名の女子があるなぞはその一つだ。それは北海道
開拓使から送られた日本最初の女子留学生であると言われ、十五歳の吉益亮子嬢、十二歳....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
思いつめた彼らだ。
新たな土地を探さなければならない場合であった。
あたかも
開拓使長官の一行が巡視して来た。ありのまま見て貰《もら》えばよかったのだ。どんな....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
、独り矢島|優のみは母の到著するを待つことが出来ずに北海道へ旅立った。十月八日に
開拓使御用|掛を拝命して、札幌に在勤することとなったからである。 陸は母と保と....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
それはその巨大な花を御日イサマになぞらえたものだ。明治五、六年頃に発行せられた『
開拓使官園動植品類簿《かいたくしかんえんどうしょくひんるいぼ》』にはニチリンソウ....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
瓦造を望むと、御老中御奉行《ごろうじゅうごぶぎょう》などいう代りに新しく参議だの
開拓使などいう官名が行われた明治初年の時代に対して、今となってはかえって淡く寂し....
「黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
、井上清氏の労作『日本の軍国主義』につぎの記載がある。 「政府は七〇年二月樺太
開拓使を置いた。ついで五月に黒田清隆を
開拓使次官に任じ樺太政務を兼摂、七月樺太に....
「望郷」より 著者:服部之総
ら納得するまで、しばらくのあいだ私は困惑をおぼえた。 北海道の人はいまもって、
開拓使時代の「内地」ということばを、海峡のこちらにたいして使っている。アイヌから....
「粉雪」より 著者:中谷宇吉郎
気が暖まって天井に逃げるために、この種の粉雪の侵入を促進しているのかも知れない。
開拓使時代の民家では、普通われわれの階級の家だったら、朝目を覚まして見ると、夜具....