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「開明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

開明の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
は狂人の沙汰である。よし狂人の名称を甘んじても帰る事は到底出来ない。帰った連中を開明人《かいめいじん》の目から見れば化物である。仮令《たとい》世界何億万の人口を....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
だらけになった釦をひろいあげた由。英が糸にてつける。 ◯自由出版の使者来る。 ◯開明社のお使い来る。「火星探険」が出来て六十部届けられた。印税の一部も。 ◯エホ....
無惨」より 著者:黒岩涙香
と云う事を考えた丈じゃ無いか詰り証拠と云うのは様々の傷だけだ外に何も無い、第一此開明世界に果して其様な博奕場が有る筈も無し―(谷)イヤ有るから云うのだ築地へ行ッ....
旅行の今昔」より 著者:幸田露伴
りました。修学旅行というが如きもなかなか修業的旅行とは云えません。すべてが発達し開明した結果、今日では日本内地の旅行は先ず昔の所謂「江の島鎌倉見物」「石尊参り」....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
から減そうと思っているところだから、奉公に置く事も出来ません帰えって下さい、此の開明の世の中に、腹の減るまでうか/\として居るとは愚を極めた事じゃねえか、それに....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ることに役立ち、諸外国に対する新政府の位置を強固にすることに役立ち、率先奮励して開明の域に突進する海外留学の気象を誘導することにも役立ったとしても、その長い月日....
明治座の所感を虚子君に問れて」より 著者:夏目漱石
する或ものを認める事ができたが、いかんせん、彼らのやっている事は、とうてい今日の開明に伴った筋を演じていないのだからはなはだ気の毒な心持がした。 ○その特色を一....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
して最も不幸なのは、それを当然と思うようになったことである。ある者はそれを知識の開明に帰し、ある者は勇ましき偶像破壊と呼び、モラールの名をなみすることは、ヤンガ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
を嘗《な》めて来たということは、今日までの駒井はほとんど無関心であって、ただ彼は開明の国、人智と機械力とで日本を高圧したり、開国に導こうとしたりしている国、その....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
胸にありました。 けれども、英語を話す以上は、その国籍はともあれ、時代に於ては開明の人であり、或いは開明の空気に触れたことのある人でないということはありません....
亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
江戸のみに限られていない。私の若い時代は江戸趣味どころか、かえって福沢諭吉先生の開明的な思想に鞭撻されて欧化に憧れ、非常な勢いで西洋を模倣し、家の柱などはドリッ....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
であることを実感せぬ。しかしこの二つの愛なきことはともに無知である。それは決して開明というものではない。私は日本の司達とインテリゲンチャとがこの事に目ざめること....
明暗」より 著者:岡本かの子
のであるけれど、いよいよ夫となり妻となった生活には其処に盲の夫の暗黒の世界と妻の開明な世界との差が直ぐ生じて、それはむしろ智子の方へ余計積極的な苦労となったので....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
斥するものこれを知らず。ただ、その口実とするところ、ヤソ教は欧米諸国の宗教なり、開明社会の宗教なり。ゆえに、わが国ひとたびヤソ教を用うれば、国家を富強にすること....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
自然のことだったのである。これは羅馬の文化がアルプスを北に越えてから、中欧の文化開明期に、地方語の歌のほかに羅典語の詩が書かれ、学者の間にはながく羅典語が使用さ....