開豁[語句情報] » 開豁

「開豁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

開豁の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蘭学事始」より 著者:菊池寛
でござる」 そういいながら、良沢は幾度も手を打った。良沢の態度は、天空のごとく開豁《かいかつ》だった。 「貴所と某《それがし》とが、期せずしてターヘルアナトミ....
運命」より 著者:幸田露伴
も、善戦有功、もとより人の敬服するところとなれるもの、身の長八尺、年三十五、雄毅開豁、孝友|敦厚の人たり。慨然として席を立ち、剣を按じて右に趨きて曰く、諸君|乞....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
あや》まッていた。今となッて考えてみれば、お勢はさほど高潔でも無《ない》。移気、開豁《はで》、軽躁《かるはずみ》、それを高潔と取違えて、意味も無い外部の美、それ....
自転車嬢の危難」より 著者:ドイルアーサー・コナン
の間から、先の者が忍び出て、自転車に乗って彼の女を追っかけ始めたのであった。一望開豁な荒野の中に、一方は自転車の上に、すっとその美しいフォームを立ててゆく若い美....
皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
思うが、遠望には目立たぬようである。三角点の附近は木を伐り払ってあるので、四方の開豁なる眺望が得られる。南を望むと鋸山から鳶岩を連ぬる支山脈が近く脚下に横たわり....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
古くから利用されていたらしい。御山谷は残雪は少ないが、草地続きで偃松の丈も低く、開豁で歩きよい。今日は途中待望の岳蕨を採集し、中ノ谷で昼飯の際に味噌汁の実として....