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閏
「閏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
閏の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
は、二十一になったばかりの大将であった。父の秀康卿《ひでやすきょう》が慶長十二年
閏四月に薨《こう》ぜられた時、わずか十三歳で、六十七万石の大封を継がれて以来、今....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
すなわちデセードを三つずつもつことにした。それで一年が三六〇日になる。毎六年目に
閏月が一つあてはさまることにしたので一年は平均するとやはり三六五日ということにな....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
尻に近い、蔦屋という引手茶屋で。間も無く大引けの鉄棒が廻ろうという時分であった。
閏のあった年で、旧暦の月が後れたせいか、陽気が不順か、梅雨の上りが長引いて、七月....
「白妖」より 著者:大阪圭吉
二十九日に誕生日をする人は二月二十九日に生れたんでしょう。ところが二月二十九日は
閏年にあるんで……だからこの人の誕生日は四年に一度しか来ないわけで。その人が十七....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
息子の縮尻がある。此上は死を以って諫めるほかに道はないと決意して、天文二十二年｜
閏正月十三日、六十幾歳かの雛腹｜割いて果てた。 その遺書には、 心を正しくし....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
い婦まじりの声の中に、丸官の形、猛然と躍上って、廊下を鳴らして魔のごとく、二人の
閏へ押寄せた。 襖をどんと突明けると、床の間の白玉椿、怪しき明星のごとき別天地....
「故郷」より 著者:井上紅梅
いを済まして、それから出て行くことにしましょう」 「ええそうしましょう」 「あの
閏土がね、家へ来るたんびにお前のことをきいて、ぜひ一度逢いたいと言っているんだよ....
「兜」より 著者:岡本綺堂
込みの強盗や辻斬りが毎晩のように続く。その八月の十二日の宵である。この年は八月に
閏があったそうで、ここにいう八月は
閏の方であるから、平年ならばもう九月という時節....
「廿九日の牡丹餅」より 著者:岡本綺堂
た江戸末期のむかし話を思い出した。 それは安政元年七月のことである。この年には
閏があって、七月がふた月つづくことになる。それから言い出されたのであろうかとも思....
「瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
る後も、通弁その他、先生に依頼して便宜を得たること頗る多ければなり。 その年｜
閏五月五日、咸臨丸は無事に帰朝し、艦の浦賀に達するや、予が家の老僕迎に来りし時、....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
に日をいうなあ、大の禁物だ。年代記にも野暮の骨頂としてございますな。しかも今年は
閏がねえ。」 「いえ、
閏があろうとあるまいと、今日は全く十九日だろうな。」と目金....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
と試みたのは当然の所為であったのであろう。『源平盛衰記』にはこの年二月（あるいは
閏二月）および四月の両度、頼朝追討の院宣を秀衡に下されたとあって、その四月二十八....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
って居るので、その暦はシナの太陰暦にほぼ似て居るけれども全く同一ではない。すでに
閏月のごときもシナの暦では当年ですけれど、チベット暦は昨年であったです。四年目、....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
させたのも時政の手であった。 元久二年、都では『新古今集』の竟宴が終ったのち、
閏七月、時政はまた妻の牧の方という女傑と共謀して、女婿｜平賀朝政を将軍に立てよう....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
の中に往々唱門師いじめの記事があるので察せられる（天文十七年正月十八日、同十九年
閏五月七日）。 以上の事実によると、足利時代の唱門師が下級の陰陽師で、祈祷もす....