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閑中
「閑中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
閑中の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
んでると思っていらっしゃるんでしょう」
「実際遊んでるじゃないかの」
「ところが
閑中《かんちゅう》自《おのず》から忙《ぼう》ありでね」
「そう、粗忽《そこつ》だ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
す新韵《しんゐん》の鐸《たく》) 声々喚起百年眠(声々に喚起す百年の眠り) 身在
閑中不識閑(身は
閑中に在つて閑を識らず) 朝躋鶴巓夕雲開(朝《あした》に鶴巓《か....
「西航日録」より 著者:井上円了
雲鎖渾渺漠、檣頭風掛自清涼、更無山影入吟望、時有月光窺客牀、喜此波上甚静穏、笑我
閑中却多忙、或説礦業或美術、談罷呼茶又挙觴、勿謂五千里程遠、従今旬余到家郷。 (....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
彼が歌を書いたので、光広はわざと詩を書いた。その詩は、
忙裏 山|我ヲ看ル
閑中 我山ヲ看ル
相看レド相似ルニアラズ
忙ハ総テ閑ニ及バズ
という戴文公の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
聞かせを」 「こういうのだ」 又太郎は低い声で詩を誦した。 忙裏、山、我ヲ看ル
閑中、我、山ヲ看ル 相似テ、不相似 忙ハ総テ、閑ニ不及 「ははあ。……なるほど」....