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間がいい
「間がいい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
間がいいの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
干宝の原本でないとしても、六朝時代に作られたものに相違ないのであるから、後世の人
間がいい加減にこしらえた偽作とは、その価値が大いに違うという説もあります。 こ....
「今日の生活と文化の問題」より 著者:宮本百合子
ず毎日の中に流れこんで、心の畑を荒廃に向けているようなことはないだろうか。 人
間がいいものや大切なものを大事にする自然なやりかたというものには実に面白く愛すべ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
つくらいの芸の上達が望めないこともありませんからね。それができると、仲に立った人
間がいいことだけを話して、欠点は隠して言わないものですから、そんな時にそれはうそ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
家内に、精神のつよい活動がおこるのが負担なのです「永い間は無理だね、マア静養する
間がいいんじゃないか」そうだわたしかに。わたしにとって苦痛は実直なる人、勤勉なる....
「断片(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
樹幹の大きさとが、いかによく釣合が取れて、無駄がなく出来ているかが分る。それを人
間がいい加減な無理をするものだから、少しの嵐にでも折れてしまうのである。 ....
「梅のにおい」より 著者:香倶土三鳥
あの枝からこの枝、花から蕾といくつもいくつも嗅いでみましたが、 「ナアーンダ、人
間がいいにおいだ、いいにおいだと言うから本当にして嗅いでみたら、つまらないにおい....
「鮎を食う」より 著者:北大路魯山人
ちろんその意味から鮎食いには歓迎されない。つまり、鮎は若鮎から子もちになるまでの
間がいいのである。要するに鮎の肉の分子が、細かくなめらかな間が美味いのである。 ....