間に合せる[語句情報] »
間に合せる
「間に合せる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
間に合せるの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「草枕」より 著者:夏目漱石
計を見ると、もう十一時過ぎである。よく寝たものだ。これでは午飯《ひるめし》だけで
間に合せる方が胃のためによかろう。 右側の障子《しょうじ》をあけて、昨夜《ゆう....
「門」より 著者:夏目漱石
してやるのも無理じゃないか」 「だから、無理をしても、もう一二カ月のところだけは
間に合せるから、そのうちにどうかして下さいと、安さんがそう云うんだって」 「実際....
「林檎」より 著者:豊島与志雄
物を買いに出かけるのも、何だか物騒だという気がしまして、仕方なしに有り合せの物で
間に合せることにしました。丁度海苔と沢庵とが残っていましたから、それを子供と二人....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
三枚ばかり買い込んでそれで手前印刷をはじめたのである、漢字は大抵の場合は片仮名で
間に合せることにして、それから手紙の代りのようなものを組みはじめて見たのだが、そ....
「石油ランプ」より 著者:寺田寅彦
という気もした。そういう事は非常に稀な事とも思われなかった。一晩くらいなら蝋燭で
間に合せるにしても、もし数日も続いたら誰もランプが欲しくなりはしないだろうか。 ....
「痀女抄録」より 著者:矢田津世子
した。医者に診てもらってはどうか、と龍子は口では勧めながらも、あり合せの感冒薬で
間に合せるのだった。 龍子のいるところでは、寿女は寝んでいたことが無かった。針....
「とと屋禅譚」より 著者:岡本かの子
夜のしらじら明けに国太郎は帰り支度をして二階の階段を降りて来た。河岸の商売を
間に合せるには、どうしてもこの時刻に出かけねば間に合わなかった。国太郎が階段を降....