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間八
「間八〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
間八の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「党生活者」より 著者:小林多喜二
打《ぶ》ッ通し夜業をして一円〇八銭にしかならなかった。夜の六時から九時までは一時
間八銭で、しかも晩飯を食う二十分から三十分までの時間を、会社は夜業の賃銀から二銭....
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
ぬ。巡査はこのところを避けんとせしなり。されども渠は退かざりき。造次《ぞうじ》の
間八田巡査は、木像のごとく突っ立ちぬ。さらに冷然として一定の足並みをもて粛々と歩....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
突如として新聞の三面記事の王座にのぼった其の日のこと、東京××新聞の若手記者|風
間八十児君が、此の事件に関係ありと唯今目をつけている五人の人物を歴訪して巧みに取....
「わが町」より 著者:織田作之助
第一章 明治 1 マニラをバギオに結ぶベンゲット道路のうち、ダグバン・バギオ山頂
間八十キロの開|鑿は、工事監督のケノン少佐が開通式と同時に将軍になったというくら....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
須原への下山道を聞く。上松の御料林局にて聞きたるも同様道なしと言う。登ること数時
間八合目の小屋着、昼食を食し焼印を押し絵葉書を買う。なお登り木曽駒頂上小屋着、焼....
「難船小僧」より 著者:夢野久作
れでも用心のために警笛を吹く度数を半分から三分の一に減らしてもらった。同時に一時
間八|浬の経済速度の半運転を、モウ一つ半分に落したものだから、七千|噸の巨体が蟻....
「スモーリヌイに翻る赤旗」より 著者:宮本百合子
を体にまきつけ、やっと二人目の日本女も横になった。 レーニングラード、モスクワ
間八百六十五キロメートル。車輪の響きは桃色綿繻子の布団をとおして工合よく日本女を....
「将棋の鬼」より 著者:坂口安吾
急戦に仕掛けてしまった。そして負け、名人位から落ちてしまったが、この勝負では二時
間八分だか考え、結局、その二時間をムダ使いして、考えた急戦法を断念し、あたりまえ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
と、その頃の楽屋内でも噂した。 ちなみに、この大徳寺のときの入場料は、桟敷|一
間八円三十銭、ほかに敷物代一間につき五十銭、高土間一間七円三十銭、敷物代同上。平....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
、夜間は蚊声を聞かず。その代わりに、ランプのある所へは群蜂来たり集まる。寒暖は昼
間八十度、夜間七十四、五度なり。 二十一日、晴れ。暑気強く八十三度以上にのぼる....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
ために残る片足を切断す。 ○六月、市村座六月興行の入場料は、桟敷代八十五匁、高土
間八十匁、平土間七十五匁。 参考のために市村座の入場料を掲げたるが、他も大同小....
「公園の花と毒蛾」より 著者:小川未明
「まあ、大きな大根だこと。」と、そのとき、おばあさんはいいました。 「私も長い
間八百屋をしていますが、こんなのを見たのは、はじめてです。」と、八百屋の主人もい....
「野槌の百」より 著者:吉川英治
い。その日は、悪酔をしたらしく、万八を出るとすぐ、苦しいといって、柳橋の鼓師、桜
間八重吉の家へ、あわてて寄って、吐食したり、薬をもらったりして、一刻ほど、横にな....
「三階の家」より 著者:室生犀星
った。先刻、女を素気なく、ああまで素気なくしなくともよかったと思うたが、同時に昼
間八時間も汽船にゆすられて来た女の、汽船ではいつも女が悪く胸気を嘔かれて苦しがる....
「わが町」より 著者:織田作之助
マニラをバギオに結ぶベンゲット道路のうち、タグパン・バギオ山頂
間八十|粁の開鑿は、工事監督のケノン少佐が開通式と同時に将軍になったというくらい....