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間内
「間内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
間内の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
しそうに、擽《くすぐ》られる時に似た笑い声を出した。
「今Sなる面積を通し、T時
間内に移る熱量をEとするね。すると――好《い》いかい? Hは温度、Xは熱伝導《ね....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
でないものの如くに主張するからだ。 或はいうかも知れない。愛するということは人
間内部の至上命令だ。愛する時人は水が低きに流れるが如く愛する。そこには何等報酬の....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
いる諸恒星に比べて非常に低温度で、またばく大な広がりをもった暗黒な天体が多数に空
間内に存在すると考える。すなわち、寒冷な星雲である。これは外から来る輻射熱を吸収....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
の仕事は著しく引き伸ばされ、仕事の形式は訓練という言葉に近づいてくる。 ○ある時
間内の訓練が失敗に終ったとしてもあきらめてしまうのはまだ早い。その次に我々が試み....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ビル、郵船ビル、歌舞伎座、新橋演舞場なども一部ないし大部を焼失した。 なお同期
間内の大都市空爆被害は、東京全焼二十五万七千戸、戦災者約百万人、名古屋全焼三万六....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
選んで逢ったものに過ぎない。どんなに砕けて応対してもそれはその人のとって置きの時
間内での知己である。麻川氏のような見栄坊な性格の人はなおさら、どんな親しい友人間....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
う手先が神田三河町の半七の家へ顔を出した。熊蔵は愛宕下で湯屋を開いていたので、仲
間内では湯屋熊と呼ばれていた。彼はよほど粗忽かしい男で、ときどきに飛んでもない間....
「地球要塞」より 著者:海野十三
弾破壊機をもち出したのか。なるほど、それを使えば、このような大工事も、極く短い時
間内に、仕上がるだろう」 原子弾破壊機というのは、すこぶる強力なる機械である。....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
す。三、七、一の順に続けて賭けたなら、あなたは勝負に勝つでしょう。しかし二十四時
間内にたった一回より勝負をしないということと、生涯に二度と骨牌の賭けをしないとい....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
の頂上にある彼の下宿の戸口へはいった者はないのであった。 彼の謙遜的の態度が仲
間内には評判がよかったのであるが、それは実のところ彼の隠遁的の思想から出ているの....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
時|盲目になって立往生をしたのであった。 七 信州柏原の本陣、古
間内の表屋敷上段の間には、松平越後守光長が入り、奥座敷上段の間には、御後室高田殿....
「好きな髷のことなど」より 著者:上村松園
に就いて、呉服屋にこんな風なものあんな柄のものと頻りに註文していられました。この
間内から大倉男爵や横山大観さんなどの歓送迎会などの席上で、京都でも一粒選りの美人....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
を空間的に考えるのは差しつかえないけれども、現象を超越したる実在を現象と同じく空
間内に引き入れて考えるということは、矛盾の甚しいものである。けれども、とかくしら....
「妖怪学」より 著者:井上円了
も、その収縮と伸張との間に、毎回少時の休息あり。これを積算すれば、一昼夜二十四時
間内に、六時間休息するの割合なり。肺も絶えず空気を呼吸すといえども、その吸入と呼....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
低きも千尺を下らざる絶壁に挟まる。川の幅は、三、四十間より漸次狭くなりて、終に十
間内外となる。水は浅くして、ほとんど音なし。石狩川も神居古潭あたりは濁れり。旭川....