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「間分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

間分の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
怪異考」より 著者:寺田寅彦
い。もっとも旋風は多くの場合に雷雨現象と連関して起こるから、その点で後に述べる時間分布の関係から言って多少この説に有利な点はある。しかしいわゆる光の現象やまた前....
火山の名について」より 著者:寺田寅彦
日本から南洋へかけての火山の活動の時間分布を調べているうちに、火山の名前の中には互いによく似通ったのが広く分布されて....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
お少さい時分からお側にいて、お気性も知って居りますのに何とも仰しゃらず、漸と此の間分ったので殿様に御苦労をかけました、誠に有がとうございます」 相「善藏はまだ帰....
戦話」より 著者:岩野泡鳴
は」と、友人はまた元の寂しい平凡に帰って、「その行くえが他の死者と同じ様に六カ月間分らなんだ、独立家屋のさきで倒れとったんを見た云うもんもあったそうやし、もッと....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
西洋へ来たのかしらんと思う位だ。 Pension Erichsen 下宿の一週間分のツケを入れて置く。一マルクが一銭五厘だから、安いもんだ。これで食事付きだよ....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
た発展段階に於ける生産関係に相応する処の平均的な人間の平均労働のどれだけが(何時間分が)その商品生産に必要であるかによって、決定される。価値の生産者は人間労働で....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
っていらっしゃるからです。なにしろ、わたくしどもの二日分のパンは、あなた様の一週間分にも当たるくらいでございますよ。実に驚き入ったる偉大なご精進でございますよ」....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
何も話す元気がなくなったので、早そうに立ち去ってしまった。もちろん約束通りに一週間分の間代を払って来たが、そのくらいのことで逃げ出せれば廉いものさ」 「不思議だ....
女心の強ければ」より 著者:豊島与志雄
界に残って、やるせない彷徨をする。長谷川は、一週間ばかりの間に、普通の場合の一年間分ぐらいも、東京の街路を歩き廻った。 そのことが、長谷川自身にも、顧みて意外....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
もらおう、と放二は思った。最後だけじゃア、まにあわないかな。あるいは、最後の一週間分ぐらい。 放二は押しこんだ日記帳をとりだした。そして、頁をパラパラめくって....
この握りめし」より 著者:岸田国士
う話です。これも無理のないことでしようから……」 「いやね、こゝへ来る時は、一週間分の金は持つてたんだ。宿賃を催促しないもんだから、それをいゝことにして、飲んじ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
しているということは取締りの役人に知れていたが、彼が奉行の別当だということは数年間分らなかった。 一人の転向した絵師が信徒のフリをして教団に出入し、彼の顔を写....
旅客機事件」より 著者:大庭武年
一分でも座席から離れていたのでは不可能な事です。私は絵巻物をくり拡げるように一分間分のブランクもないように、沿線各地点の模様を述べましょう。そして私は、それを一....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
とっては、その一円は簡単手軽な一円であるかも知れませんが、この一円を、ざっと一週間分の電車往復賃の予算に見込んでいる人にとっては重大貴重な一円であります。そこで....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
た長じゅばんから足がついたのである。私は婦女ゆうかい罪だとおどかされ、小楽の一週間分の花代として二十七円あまりも巻上げられ、それでも足らぬので下げていた銀時計ま....