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「間夫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

間夫の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
」 「二十三、四の、色の白い、小がらな男ではなかったか」 「そうざます、花魁衆の間夫《まぶ》にしては、思いのほかにりちぎらしいかたざました」 果然その面書きは....
」より 著者:夏目漱石
それが偶然御米のために妙な行為の動機を構成《かたちづく》る原因となった。過去一週間夫と自分の間に起った会話に、ふとこの知識を結びつけて考え得た彼女はちょっと微笑....
空中墳墓」より 著者:海野十三
実はそれも一つ困っている点なのです。御承知かも知れませんが、あの事件からずっと風間夫人、すま子と言います、それを私が引きとって世話をしています。只今は戸籍面も私....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
」 梅「私ゆえとは」 永「忘れやアしまい、お前が斯様じゃア、榊原藩の中根善之進は間夫じゃアからと云うて、金を私の膝へ叩き付けてな忘れやアしまい」 梅「あれ昔の事....
断層顔」より 著者:海野十三
え」 老探偵は笑って、オーバーのポケットへ両手を突込んだ。 「さて、ちょっと谷間夫人を訪問して行くことにしよう」 「正式に面会するんですか」 「いや略式だよ。....
風流仏」より 著者:幸田露伴
ない養女だか妾だか知らぬが百両で縁を切で呉れろという人に遣る計の事、それをお辰が間夫でもあるか、小間癪れて先の知れぬ所へ行は否だと吼顔かいて逃でも仕そうな様子だ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
と》の明るいのと違って、いやに陰気で薄暗い。それもそのはず、こには病気に悩む女、間夫狂《まぶぐる》いをする女、それらを保養と監禁と両方の意味に使用されるところで....
松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
儀を遣った其の上で、情夫に会わして遣るなんてえ事は中々出来る事ちゃア有りやせん、間夫が有るなら添わして遣りたいてえ七段目の浄瑠璃じゃアねえが、美代ちゃんに然う云....
ジロリの女」より 著者:坂口安吾
それは金龍に奉仕して四年目、私が二十八、金龍は二十七であった。 そして、奴隷、間夫という関係は、私が三十七の年まで、戦争で金龍が旦那と疎開するまで、つゞき、そ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ているから、自分だけ左ウチワというワケにいかないのである。もっとも、旦那に隠れて間夫にあうには、この方が都合がよい便利もあった。 さて、十一月晦日には、この小....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ってもない人が来てくれたと千代はことごとく喜んで、離れの下と二階を分け合って、入間夫婦と東太母子の四人が仲よく水入らずで暮すことになった。天鬼は時々訪れてユック....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
あいてよく笑う。とりわけそういうとき、剛子は単純で快活に見える。 ところで、沼間夫人は、剛子が大口をあいて笑うのをあまり好いていない。 「笑うのは下等よ。もっ....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
んたちの組が、みなお腹《なか》をすかしてる。……早く始めてちょうだいって」 沼間夫人も、やって来る。 「ねえ、キャラコさん、もう、始めましょう。あまりお待たせ....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
立てた夫人とクッつき合って、傍若無人に大きな口を開いてノベツに笑っていたが、その間夫人は沼南の肩を叩いたり膝を揺ったりして不行儀を極めているので、衆人の視線は自....
妾宅」より 著者:永井荷風
に、厭《いや》な男にも我慢して身をまかした。いやな男への屈従からは忽《たちま》ち間夫《まぶ》という秘密の快楽を覚えた。多くの人の玩弄物《もてあそびもの》になると....