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「間座〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

間座の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ますから、疑うどころか、怪しい節一つないんでござりまするよ。それに、てまえがその間座をはずしたとか、ご不浄にでも立ったとか申しますなら、鳶頭にも疑いがかかるんで....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
事を吩咐ることにした。 「電気座蒲団の線はずしてんか」自分で立ってはずすと、その間座蒲団の温もりから尻を離さねばならない。それが惜しいのだ。 「よろしおま」お君....
行人」より 著者:夏目漱石
めっきりお暖かになりました。もうそろそろ花も咲くでございましょう」 主人の帰る間座敷へ出た彼の母は、いつもの通り丁寧《ていねい》な言葉で自分に話し掛けた。 ....
自叙伝」より 著者:大杉栄
めないんで、ほんの少しでも飲むとすぐに寝てしまうんだった。 下士官等はまだ長い間座敷で飲んでいた。が、そのうちに、誰か一人が「副官がいないぞ」と怒鳴り出した。....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
に有難い事で」 秋「いや/\婆に碌に手当もせんが、今日は少し迷惑だろうが、少しの間座敷を貸してくれ、弁当は持参してまいったから、決して心配をしてくれるな、兎や角....
ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
観は、すべての現象を空間における質点の運動によって記載しようとした。そのために空間座標三つと時間座標一つと、この四つの変数を含む方程式をもってあらゆる自然現象の....
時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」より 著者:寺田寅彦
を拡張したものだという事は疑いもない事である。力学はつまり幾何学の拡張である。空間座標のほかに時を入れれば運動学が成立し、これに質量を入れて経験の結果を導入すれ....
イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
とっては運動の第一の物理学的規定は、必ずしもその弁証性ではない。ここでは運動は空間座標と時間軸との比一般として、ただ計量的にのみ定式化され(物理学的にはただ計量....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ところが全く滑稽なことには、石坂洋次郎と大変よく似ている人なのです。石坂とはこの間座談会で一緒になって、その津軽べんもきいたし、顔も見たし撫で肩で小さい姿も見た....
妖怪学」より 著者:井上円了
の足の次第に前に進み、その頭の次第に前に出ずるに至り、あるいはまた、ひとり幽室に間座して心に古人の詩を想するときは、知らずその句を口に発するに至るものなり。これ....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
は、自然にその足の前に進み、その頭の前に出ずるに至り、あるいはまた、ひとり幽室に間座して心に古人の詩を想するときは、自然にその句を口に発するに至り、あるいはまた....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
もいやがって這入らないと云うは、花魁が床の間の処にチャンと坐ってるんで、私も此の間座敷を勤めて遅く廊下を通ると、こんな大きな顔が出たから、驚いて尻餅を搗きながら....