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「間投詞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

間投詞の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
をとった女中が一人細目に硝子戸をあけて見た後《のち》、「おや……」何《なん》とか間投詞《かんとうし》を洩らし、すぐに僕を往来に向った二階の部屋へ案内した。僕はそ....
河童」より 著者:芥川竜之介
たんです。マッグはあいにく脳天に空罎が落ちたものですから、quack(これはただ間投詞《かんとうし》です)と一声叫んだぎり、とうとう気を失ってしまいました。 ....
虞美人草」より 著者:夏目漱石
て――」 御母さんの弁舌は滾々《こんこん》としてみごとである。小野さんは一字の間投詞を挟《さしはさ》む遑《いと》まなく、口車《くちぐるま》に乗って馳《か》けて....
彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
とも」とか、「本当にまあ、間《ま》の悪い時にはね」とか、どっちにも同情したような間投詞が出るので、自分がむかっ腹《ぱら》を立てて悪体《あくたい》を吐《つ》いた事....
明暗」より 著者:夏目漱石
け合った。お延は直《ただ》ちに相手の言葉を繰り返した。 「大丈夫※」 疑問とも間投詞とも片のつかないその語尾は、お延にも何という意味だか解らなかった。 「大丈....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
ら茶人の間の問題となっていて、諸説紛々。今泉雄作氏の説では、禅の喝のような一種の間投詞で、「ええなんじゃいの」といった意味であるとのこと。京都表千家に伝えられて....
映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
てる。しかし言葉はほとんど聞き取れない。ただ人々の態度とおりおり聞こえる単語や、間投詞でおよその事件の推移を臆測し、そうして自分の頭の中の銀幕に自製のトーキー「....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
に入れて割引してかかるのでなくては、真面目な評価とは云い難いだろう。 最大級の間投詞で以てシェストーフを語ることは、時間が経つと多少恥かしい結果になるだろうこ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
はない。米友ともあるべき者が、こんな平凡極まる俗理を言い出したのは、ただ、ほんの間投詞の一種類に過ぎないことは分っていますから、お雪ちゃんを失望せしめることはな....
二つの途」より 著者:豊島与志雄
」 「あら、そういう意味では……。」 「あら、だけ余計だ。お前はいつも中途半端な間投詞を使ってごまかそうとしてる。」 「まあ何を仰言るの、私いつも嘘を云ったこと....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
た。次に彼はまったく本気に返って、驚きと感嘆との声をもらした。それはぼんやりした間投詞だけだった。しかしその調子は、彼の感情を明らかに示していた。クリストフは言....
白銀の失踪」より 著者:ドイルアーサー・コナン
で胸一杯だったと見え、話は後から後へと迸り出た。それに対してホームズは時々質問や間投詞を挟んだ。ロス大佐は腕を拱いて反身に座席に身をもたせて、帽子を眼のあたりま....
神経」より 著者:織田作之助
本当に男子一生の仕事と思ってやっているのだろうか、疑わしく思う。「おお!」という間投詞を入れなければ喋れないようなレヴュ俳優の科白廻しを聴いていると、たしかにこ....
鎖ペンを握って」より 著者:種田山頭火
から。) △ △ △ △春が来た。春が来たからといって、私には間投詞を並べて、可愛い溜息を洩らすほどの若々しさもなく、また、暗い穴の底へ投《ほ....
熟語本位英和中辞典」より 著者:斎藤秀三郎
o'-heave-ho'(or yo'-hea-vo')(ヨーゥヒィーヴォー)【間投詞】(水夫が重い物を捲きあげる時の)えんやらさ。 Yoicks(!)(ヨイッ....