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間竿
「間竿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
間竿の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
のようなことになるのです―― 江戸老中派遣のわいろを取る役人が来て、思う存分に
間竿《けんざお》を入れる。そのくらいだから寛厳の手心が甚《はなはだ》しく、彦根、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ここへ現われて来たのは、珍しく両刀を帯びた検見衆《けんみしゅう》らしいのが二人、
間竿《けんざお》を旗差物《はたさしもの》のように押立てさせた従者と、人夫と、都合....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
傍らの水田の中へがむしゃらに抛《ほう》り込んでしまい、駄賃馬に向っては、持合せの
間竿《けんざお》で、その尻っぺたをイヤというほどひっぱたきました。 長持の方は....
「香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
津久井の流水に棲む鮎は、驚くほど形が大きい。それを、激流に繋いだ軽舟の上から、三
間竿に力をこめて抜きあげる風景は、夏でなければ見られぬ勇ましさである。 七月末....
「利根の尺鮎」より 著者:佐藤垢石
とうの尺鮎が釣れたのである。 水量は多く川幅は広く、瀬は荒い。非力の私でさえ五
間竿の長竿を使わねばならぬのであったが、体力のある職業釣り師は六
間竿以上、七間な....
「米」より 著者:犬田卯
一 三
間竿の重い方の鋤簾を持って行かなければならぬ破目になって、勝は担いでみたが、よろ....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
る。忠勝入国の際検地が案外寛大であったので、農民その徳を頌し、土地を測るに用いた
間竿を切って神に祭ったのだというのである。しかしながら、それが事実でない事は、そ....