間隔[語句情報] »
間隔
「間隔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
間隔の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
、僕等の乗っていたモオタア・ボオトはやはり一|艘《そう》のモオタア・ボオトと五六
間隔ててすれ違った。それは支那服の青年の外にも見事に粧《よそお》った支那美人を二....
「二つの道」より 著者:有島武郎
短い。その次のはやや長い。それがだんだんと先に行くに従って道と道とは相失うほどの
間隔となり、分岐点に立って見渡すとも、交叉点のありやなしやが危まれる遠さとなる。....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
その人の生活全部が純粋な芸術境に没入している人で、その人の実生活は、周囲とどんな
間隔があろうと、いっこうそれを気にしない。そうして自己独得の芸術的感興を表現する....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
に、一方がやや贅沢《ぜいたく》で他方がややつつましやかだという以外に、どれだけの
間隔があるだろうか。新浪漫主義を唱《とな》える人と主観の苦悶《くもん》を説く自然....
「弓町より」より 著者:石川啄木
心は、両足を地面《じべた》に喰っつけていて歌う詩ということである。実人生と何らの
間隔なき心持をもって歌う詩ということである。珍味ないしはご馳走ではなく、我々の日....
「親子」より 著者:有島武郎
接に彼の心の中に流れこむのを覚えた。彼ももどかしく不愉快だった。しかし父と彼との
間隔があまりに隔たりすぎてしまったのを思うと、むやみなことは言いたくなかった。そ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
きるだけ木星に接近した位置にあり、両遊星が静止していれば衛星の食は精密に同じ時間
間隔たとえば一日と一八時間で繰返されるはずであるとする。そこでもし地球が一つの食....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
が出てきました。 すなわち自動火器を中心とする一分隊ぐらい(戦闘群)の兵力が大
間隔に陣地を占め、さらにこれを縦深に配置するのであります(上図参照)。このような....
「星あかり」より 著者:泉鏡花
心に繰返して、大分の時間が経ったから。 と思う内に、車は自分の前、ものの二三|
間隔たる処から、左の山道の方へ曲った。雪の下へ行くには、来て、自分と摺れ違って後....
「春昼」より 著者:泉鏡花
げて招いたと言います――ゆったりと――行くともなしに前へ出て、それでも間二、三|
間隔って立停まって、見ると、その踞ったものは、顔も上げないで俯向いたまま、股引よ....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
の侍女、年最も少きが一人衆を離れて賽の目に乗り、正面突当りなる窓際に進み、他と、
間隔る。公子。これより前、姿見を見詰めて、賽の目と宿の数を算え淀む。……この時、....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
。しかし、御覚悟を下さいまし。――もっとも革鞄と重ってお立ち下さいますのに、その
間隔は、五|間、十間、あるいは百間、三百間、貴下の、お心に任せます。要はただ、着....
「豊島与志雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
豊島の男ぶりを問題にした覚えがあるからである。 それから豊島とは、始終或程度の
間隔を置いて、つき合っていた。何かの用で内へ来た時に、ムンクの画が好きだと云いな....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ったと見ることが出来る。独軍最高司令部は必ずしもそう考えていなかったし、各攻勢の
間隔大に過ぎ(準備上短縮は不可能であったろう)て、敵に対応の準備を与え、敵も巧み....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
僕等の乗ったのと余り変らない川蒸汽が一艘矢張り浪を蹴って近づき出した。が、七、八
間隔ててすれ違ったのを見ると、この川蒸汽の後部には甲板の上に天幕を張り、ちゃんと....