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「間頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

間頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仇討三態」より 著者:菊池寛
前さんは、上方で鍛え上げた腕だそうだが、料理はなんといっても上方だなあ!」 中間頭の左平までが、子細らしく感心してみせた。 「えへへへへへ、えへへへへへ」嘉平....
無惨」より 著者:黒岩涙香
た後で其丸い者を取たから凹込切に成たのです、夫なら其丸の者は何か、何うして爾長い間頭を圧附けて居たのか是が一寸と合点の行きにくい箇条、併しナニ考えれば訳も無い事....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
に這入って髪を結ってもらおうと、其所へ行った。 「おう、光坊か、お前、つい、この間頭を結ったんじゃないか。浅草の観音様へでも行くのか」 主人の安さんがいいます....
李陵」より 著者:中島敦
批判は、自ら新しいものを創《つく》るという形でしか現われないのである。自分が長い間頭の中で画《えが》いてきた構想が、史といえるものか、彼には自信はなかった。しか....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
けもっている機関部で、何の不思議もなく働いているのに、まずあっけにとられ、次の瞬間頭がくらくらとするほど驚いた。 それにしても、いつもここにいる部員たち、殊に....
葦笛(一幕)」より 著者:宮本百合子
ころへ行く――青い水草は私の体をフンワリと抱えて冬の来ぬ国につれて行くワ、一寸の間頭の上に置いてたもった精女殿の指のほそさとうでの白さを夢見ながら、 三人のか....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ことができなかった。ジャヴェルは柱に縛られたまま、防寨《ぼうさい》が攻撃されてる間頭一つ動かさず、殉教者のような忍従と審判者のような威厳とで、周囲にわき立ってる....
窓にさす影」より 著者:豊島与志雄
た。祖母の遺骨が無くなってるのも、今では、却って清々しかった。私は掌を合せ、長い間頭を垂れていた。そして立ち上り、そこから出て行こうとして、ふと、母や父や兄と顔....
アインシュタイン」より 著者:寺田寅彦
けるようになった。始めて、幾何学のピタゴラスの定理に打つかった時にはそれでも三週間頭をひねったが、おしまいには遂にその証明に成効した。論理的に確実なある物を捕え....
地上」より 著者:島田清次郎
の。冬子ですの」 「小母さん暫くでございました」 障子が開けられた。冬子は長い間頭を上げなかった。 「まあ、おはいり。今日は寒気がしたものですから――」そして....