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関取
「関取〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
関取の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
て、田舎相撲でも立派な者で近郷からも随分見物が参ります、此処《こゝ》に参っている
関取は花車重吉《はなぐるまじゅうきち》という、先達《せんだって》私《わたくし》古....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
》は体量四十一貫、身のたけ六尺八寸といったように、いずれもその時代全盛をきわめた
関取連中は、大仏さんの落とし子みたいな者ばかりでしたから、したがってその幕下に位....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
む。亭主多吉は深川の米問屋へ帳付けに通っているような人で、付近には名のある相撲の
関取も住むような町中であった。早速平助は十一屋のあるところから両国橋を渡って、そ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に集まって、早くも相撲《すもう》の勝負をはじめました。 今日はこれから、本式の
関取《せきとり》が来て、稽古をつけるのだということ。 ちょうど、説教の席から、....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
密なスポーツには這入らないだろうと思うが、その証拠には相撲ではひいきの旦那の方が
関取に対していつも支配者だ。)そして日本ではスポーツマンの殆んど凡てが学生又は学....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
眼を据《す》えてしまった者があります。 この浦にも、田舎相撲《いなかずもう》の
関取株も来ているが、どうも、このマドロス君の手に立つのはないらしい。第一、仕切り....
「ニューフェイス」より 著者:坂口安吾
ようてえので、論戦がありましたよ。小キンちゃんの曰くサルトルはいかゞ、てえ時に、
関取なるものが答えたね。ハア、サルトルさん。二三よみましたが、あれは、いけません....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
円でも大きいといふ話さ。商売はさういつたものなんだよ」 ともかく、お衣ちやんと
関取のやうな大女の付添ひをつれて、タヌキ屋へ戻りつくことができた。 ....
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
院しているとき、お相撲の部屋の親方だかが腫物か何かで入院しており、一門のお弟子、
関取から取的まで、食事のドンブリや鍋に何か御馳走を運んできたり、お酒をぶらさげて....
「母の上京」より 著者:坂口安吾
されたが、本職の怪力は論外で、頭もろとも突きかゝると岩にぶつかる如くはね返され、
関取が片腕ふつたばかりで腰にしがみついてゐる彼の身体がコマの如くに宙にクルクルと....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
いた。これが帰郷の折一助に目をつけて、相撲になれとすすめたが、弱気の一助はとても
関取などにはと断っていた。 ところがその後ふとしたことで村の若者と口論のあげく....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ソメがチョイと肩を押すと吹ッ飛ばされてしまう。草相撲で名を売った諸国のアンチャン
関取もたいがい歯がたたなかったそうだ。 遠江灘オタケは口に二十七貫の土俵をくわ....
「地上」より 著者:島田清次郎
下げてあった。主人の太兵衛は生まれつき体格が逞しく力があって、青年時代は草相撲の
関取であったというが、そして女と酒と博奕と喧嘩のために少しあった資産もなくしてし....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
、幽霊が。」 「ひゃあ。」 「あ、力士の中に芸妓が居る。」 「きゃッ、あれえ、お
関取。助けてえ。」 「やあ、何じゃい。」 縋りつかれた
関取がたじろいで、 「ど....
「長吏名称考」より 著者:喜田貞吉
ぶ様な類である。一体名称は上より次第に下に及びがちのもので、もと大関の名であった
関取の称を、幕内相撲全体に及ぼし、はては褌かつぎまでも時には「おい
関取」と呼んで....