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関心事
「関心事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
関心事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
。世の中には今や大なる変化を生じつつある。しかし僅々三十年後にはなお、社会の最大
関心事が依然として経済であり、主義が戦争の最大原因となるとは考えられない。けれど....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
クな性質を表わすことが出来る。だから又、そこではアカデミズムとの対立が屡々重大な
関心事をなすのである。Ｇ・フロイトの精神分析学――フロイト主義――は、生物学が、....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
して社会化するかとかという問題となって、これはいつも文化意識の中心に押し出される
関心事である。社会と文化との間の、お互いに離れることが出来ずに而もお互いに矛盾撞....
「外来語所感」より 著者:九鬼周造
い、ラジオのことはルンドフンクといった風であった。日本でも外来語の整理が全国民の
関心事となるのは欧米との戦争というような犠牲を払った後でなければ期しがたいのであ....
「学生と生活」より 著者:倉田百三
する悩みにこそ、恋愛の秘義があると主張してやまないであろう。 青年学生はいずれ
関心事たる恋愛につき、いろいろな説を参考するもよかろう。また文芸や、映画でその種....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
自分をどう見るか、ということ、人にどう見られているか、ということが、いつも主たる
関心事であったのである。 このことは、彼が後日、愛人佐文の父と顔を合せたときの....
「心霊殺人事件」より 著者:坂口安吾
りたいと云ってましたね。すくなくとも実演のはじまるまでは、それがあなた方の最大の
関心事であったはずです。ところがね。殺人事件が起ると、これをバッタリ忘れてしまっ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
に彼の心の中で成長して行くか、どうか。それは彼を愛する人たちにとって、最も大きな
関心事でなければならない。私はそうした点について、注意深く彼を見守り、つづいて彼....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
は、むろんなかった。開塾式を明日にひかえた今、何といっても、かれにとっての最大の
関心事は、塾堂生活のことであり、朝倉先生夫妻の助手としてのかれの任務を手落ちなく....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ける最も特殊な村落の一ツであった。私の十年前の旅行に於ても、浦上訪問は私の大きな
関心事で、その土をふみ、農家の前に立つだけでも、なんとなく異様な思いが胸にさわぐ....
「秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
仏印問題、蘭印問題がわが国の
関心事となり、近衛内閣はそれについて、満支、南洋をつつむ東亜新秩序を示唆する声明....
「火夫」より 著者:カフカフランツ
傘のほうはわかんないがね」そして、男はまるでカルルのことが今ではただ一つの自分の
関心事となったといわんばかりに、椅子に腰を下ろした。 「でも、トランクはまだ失く....
「城」より 著者:カフカフランツ
の意に添う用意があるものとご承知下さい。働く者が満足しているということこそ、私の
関心事であります」
署名は読めなかったが、署名のそばに「Ｘ官房長」と印刷されて....
「審判」より 著者:カフカフランツ
た、そこの秩序を取戻し、少なくともその二人を広間から追い出すことがすべての人々の
関心事にちがいない、と思ったのだったが、彼の前の最前列は頑としたままで、誰一人身....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
第である。 昭和三年度のためには、前年の講義録を再修正する前に、私の年来最大の
関心事であるナポレオンの対英戦争の大陸封鎖の項に当面し、全力を挙げて資料を整理し....