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関節炎
「関節炎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
関節炎の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「骨を削りつつ歩む」より 著者:佐左木俊郎
に導いてくれたものは私の病気だった。 私は廿一の歳に二度病気をした。第一回目は
関節炎で、神田の馬島病院に二週間入院して、弁護士の今村力三郎先生から――私はその....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
書斎の中から釣竿を差し出して、憂鬱な顔をして鮒や鮠を一日じゅう釣っていましたよ。
関節炎で動けなくなっていました。母はもう父に対して癇の強い子供に対するような、あ....
「一足お先に」より 著者:夢野久作
ずりの青物屋だったそうであるが、女道楽で身代を左前にしたあげく、四五年前に左足の
関節炎にかかって、この病院に這入ると、一と思いに股の中途から切断してもらったので....
「入梅」より 著者:久坂葉子
に置いていたのだった。おはるは色が白く、ぽっちゃりとしたひとであったが、長い間、
関節炎という脚の病に苦しみ、歩く事も出来ぬ不自由な身だった。作衛はおはるをしんか....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
でも、どうにか押し隠して、自分の自由のある夜の世界を楽しんでいたが、息切れと、膝
関節炎になって、日本館の長い廊下や、西洋館の階段を終日歩き廻る役は、だんだんつら....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
いがることで一致していた。 娘は十三歳であった。いつも病気だった。数か月来|股
関節炎《こかんせつえん》のために床についたきりで、樹皮の中にはいったダフネのよう....
「青春論」より 著者:坂口安吾
希っているのだ。 数年前、二十歳で死んだ姪があった。この娘は八ツの頃から結核性
関節炎で、冬は割合いいのだが夏が悪いので、暖くなると東京へ来て、僕の家へ病臥し、....
「土地に還る」より 著者:豊島与志雄
「生れた時は、ちゃんとした身体だったんですよ。」 小さい時、学校にあがる前頃、
関節炎かなにかそんな病気をして、それから足が悪くなったのだそうでした。 「誰だっ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
に成子を雇っただけの値打はあった。彼女の受持は夜間である。なぜなら、全作は結核性
関節炎という主病のほかに、神経痛にゼンソクに痔という三ツの持病があって、夜が大そ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
もののような無責任にはなれないのが二葉亭の性分であった。例えば『浮草』の如き丁度
関節炎を憂いて足腰が起たないで臥ていた最中で、病床に腹這になって病苦と闘いながら....
「水郷異聞」より 著者:田中貢太郎
地の病院から来た。それは怖ろしい手紙であった。女はあの翌日から急に発熱して激烈な
関節炎を起して、左の膝が曲ってしまったために入院して治療をしたが、熱はとれたけれ....