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「関船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

関船の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
あった。この外に、昔は海戦に用い、その後は藩主や家老などの重臣の乗用になっている関船《せきぶね》というがあった。この関船は、中に小さな座敷めいたものが出来ていて....
咸臨丸その他」より 著者:服部之総
汽船を買入れたのはその翌文久元年に薩摩が英人リンゼイから十二万ドルで買った補助機関船「イングランド」だった。白鳳《はくほう》丸と改名されて英薩戦争で英艦隊に拿捕....
汽船が太平洋を横断するまで」より 著者:服部之総
四千トンにちかい、しかし木造の、使い古した単式機関両輪船で、大西洋上の鉄造複式機関船にくらべてまさに前世紀の遺物である。サンフランシスコ横浜間二十二日、横浜香港....
黒船前後」より 著者:服部之総
、内燃機関へ――ここで現在の時点が争われている。 複式機関の発明からタービン機関船までの発展はわずか三十年で行われたが、汽船史上の最も興味のある時代はむしろ、....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、今日も蜂須賀の蔵屋敷と下屋敷の方へお百度詣りだ。例の、阿波入りのため、便乗する関船手形、入国御免切手、二つを手に入れなければならないので。 願書を出す、身元....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
やったことがあるな。しかも、そいつア美しい生物で、イヤだと泣くのを手込にして、お関船の底へ隠し、他領者を入れちゃならぬ御城下へくわえこみながら、殿様の目をかすめ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
分では揺れることもござりますまい」 「昨年、殿と同船して帰国した時は、厳めしいお関船で、船中も住居とかわらぬ綺羅づくしであったが、旅はむしろこうした商船で、穀俵....