関門海峡[語句情報] » 関門海峡

「関門海峡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

関門海峡の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
ら爆弾村へ集まって来た爆薬が、チッポケな帆舟に乗って宇和島をまわって、周防灘から関門海峡をノホホンで通り抜けます。昨日の朝の西南風なら一先ず六連沖へ出て、日本海....
旅愁」より 著者:横光利一
に千鶴子へも打とうかと暫く茶を飲みながら考えたが、やはりそれだけは思い止まった。関門海峡の両側の灯が、あたりに人の満ち溢れている凄じさで海に迫っていた。眼にする....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
切に、渾ての点において弥々御精進あらんことを切に祈上候。 一九〇六、仏誕の日関門海峡春雨の朝徳富健次郎 私は一度K書店の主人と道づれになって、今の粕谷の家....
ざんげの塔」より 著者:夢野久作
ラチナの時計で、太い鎖と虫眼鏡までついている。 私はそれを持って九州へ逃げた。関門海峡を渡る時に、腹の中で赤い舌をペロリと出した。ところが福岡の棲家へ帰ると電....
余齢初旅」より 著者:上村松園
汽車にのって出発した。汽車はこれから大阪をすぎ中国筋をまっしぐらに走りつづけて、関門海峡をへて、長崎にゆき、ここから船にのった。三十日は長崎の宿に一泊して、明く....
私本太平記」より 著者:吉川英治
探題の長門の庁――北条時直の居館を水陸から攻めていた。 時直はやぶれて、闇夜に関門海峡を逃げわたり、一時九州へかくれたが、その九州もまた、昨今、八荒兵乱の相だ....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
だけをここでは開けて見ることにする。 すでに七分どおりまで開鑿されているという関門海峡の海底トンネルは、ちょうど巌流島のすぐ傍の弟子待という小島で一度地表に出....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
念を極めた。宗盛以下の金銀桂香までがかためており、べつに、角将の平ノ知盛は、遠く関門海峡の彦島に拠っていた。そしてここでは、源氏の三河守|範頼(蒲冠者)の深入り....