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閣下
「閣下〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
閣下の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
》には着物を着せてやれ。――こんな間牒《かんちょう》は始めてです。」
「軍司令官
閣下の烱眼《けいがん》には驚きました。」
旅団副官は旅団長へ、間牒の証拠品を渡....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
理由は、手紙自身が説明するであろう。
第一の手紙
――警察署長|
閣下《かっか》、
先ず何よりも先に、
閣下は私《わたくし》の正気《しょうき》だと....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ンに帰ってこないつもりで、大いに任務をつくしてもらいたい」 「もちろんです、総監
閣下。メリー号の竜骨をつかむためには、百ひろの底へもぐってもいいと思っています」....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
った事件を、差支えない範囲で、受附の前にくどくどと説明したのであった。 「大使|
閣下は、御不在です。そしてわが大使館には、あなたのような名前の参事官はいません。....
「怪塔王」より 著者:海野十三
それはどう思う」 司令官池上少将は、塩田大尉にたずねました。 「塩田も、司令官
閣下のおっしゃるところと同じ考であります。大利根博士は、新しい学問をしている国宝....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
わい。昔から一度もその験のない事はない。お百合、それだけの事じゃ。我慢して、村長
閣下の前につけても御奉公申上げい。さあ、立とう、立ちましょう。 百合 叔父さん、....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
となんだ。隠すわけじゃないが、悪く思うな。司令官と雑談のときに貴様の話も出たぞ。
閣下は貴様を信頼していられる。長谷部のことは心配いらぬ。といっていられた。彼は沈....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
―ええ、すなわち逢阪の辻店は、戸を寄せ掛けた明巣にござります。 処へ宗八、丸官
閣下お使者といたし、車を一散に乗着けまして、隣家の豆屋の女房立会い、戸を押開いて....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
らも随分ぶうぶう言って、俺を悪党扱いにしたっけが、今では見ろ、あのために後藤新平
閣下の計画どおりに、実に立派な大東京になったから。いまでは世界第三位の大都市さ。....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
によろこばれたということであるから、私もこれから、単にそう呼ぶことにしよう。で、
閣下、いや、男爵は霞ヶ浦の一孤島――浮島にしばらく滞在されて、そこの村役場の書記....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
。嘉興の煙雨楼は湖中の島なので景色のいいところであった。 汪精衛
閣下 上海へ帰って、十三日の朝八時急行で南京へ出発したが、その日の午後三時頃着....
「中支遊記」より 著者:上村松園
日本の具足が一領飾られてあったようであった。 同じ南京では畑支那派遣軍総司令官
閣下に御挨拶に参上した。後宮総参謀長その他の幕僚も御一緒であったが、畑大将は私が....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
しているだろう。 高橋健三は官報局の局長室に坐している時でも従五位勲何等の局長
閣下でなくて一個の処士|自恃庵主人であった。浜田は簡樸質素の学究、古川は卓落|不....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
るを例とす。この例をバンズという。もしバンズを好まざるものは、大教正すなわち管長
閣下に願書を上ぐるを要す。これをマリッジ・ライセンスという。非国教宗に属するもの....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
に二つの分工場、一つの出張所と五つの子会社を持っていた。戦争中には陸軍から“東条
閣下ご考案”の豚血液を乾燥させた粉末で防水したはこを作らされ、海軍からは中身を使....