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閣僚
「閣僚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
閣僚の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「草枕」より 著者:夏目漱石
》も心配だろう。恋はうれしい、嬉しい恋が積もれば、恋をせぬ昔がかえって恋しかろ。
閣僚の肩は数百万人の足を支《ささ》えている。背中《せなか》には重い天下がおぶさっ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
せっぱ詰まった運命に直面しなければならなかったか。半蔵らに言わせると、当時は幕府
閣僚の権威が強くなって、何事につけても権威をもって高二万石にも達しない飯田のよう....
「戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
いた。ただちにパリーへ走り、全力をつくし、あらゆる手段を講じて、フランス内閣の某
閣僚――それがだれであるかはあとでわかる――の信任を獲《え》よというのだ。その人....
「「手首」の問題」より 著者:寺田寅彦
露を無視したのでは、到底その機関の円滑な運転は望まれないらしい。内閣にしてもその
閣僚の一人一人がいかに人間として立派な人がそろっていても、その施政方針がいかに理....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
、個人的意見を陳べたもので、軍部としての意見を代表したものではない」と云って他の
閣僚の諒解を求めている。――なる程云われて見れば尤もで、この事件に限って珍しく外....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
ンターナショナル」なる団体は、インターナショナルで而も秘密結社であるにも拘らず、
閣僚誰一人として、その道徳性に疑いを※んだ者はいなかった(七月十五日付東京朝日)....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
昨夜八時ごろ政商加納五兵衛が仮装舞踏会の席上何者かに殺害されました。当夜の会には
閣僚はじめ各国の大公使、それに対馬典六、神田正彦も出席いたしておりました」 さ....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
、国の政治はそれらの議員が行うのではない。政治は選挙とはまつたく関係のない政府の
閣僚によつて行われる。そしてこれらの
閣僚を決定するのは内閣の首班と軍人であり、内....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
えるように奔走する。 幼王が定年に達するまで副王が摂政するが、その十何年間は、
閣僚や高官にとって、なによりありがたい書入れ時になる。副王にはなんの権力も与えら....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
んだのだ。ちっぽけな怒りはすべて忘れて……。 昔、政党がさかんだった頃、自身は
閣僚になる意志はてんで無く、ただ、誰かこいつと見込んだ男を大臣にするために、しき....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
、水兵が二人、鎗を持って露払いのように先導して入場してくる。それから、二、三人の
閣僚や、軍令部長などが大統領の前後に、三々五々群をなして、話しながら、平凡に、歩....
「怪談綺談」より 著者:小酒井不木
馬鹿なことがある筈はない。その証拠に自分で行って見て来ようと言い出した。けれども
閣僚達はもしものことがあっては内閣の更迭が行われぬとも限らぬので極力|諫めてそれ....
「仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
力に於て首相格である大熊老人の葬儀のことであるから、上はA総理大臣をはじめとし、
閣僚全部を筆頭に、朝野の名士という名士、その数無慮五百名、それに加えて、故人の徳....
「明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
輔|伊藤博文《いとうひろぶみ》であるが、さなきだに財源にくるしんでいた他省方面の
閣僚から、不急事業というので猛烈な反対をうけたのをあえて押切って調印したのは鉄道....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ざるものはございません。 過日、この壇上において、人格者をもって任ぜられておる
閣僚の一人から、待合政治の合理化、さらに妥当性の答弁を聞き、何ら反省の態度を見な....