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閣議
「閣議〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
閣議の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「安重根」より 著者:谷譲次
繁に往来しているし、日本皇帝にもたびたび拝謁している。そして、連日長時間にわたる
閣議が開かれているというんだ。 この以前より禹徳淳は、電燈を覆っている赤い紙片を....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
れた。だが夫はいずれも国防至上の精神からであった。今では、かつての高橋蔵相の予算
閣議に於ける声明に対する陸軍の反駁文に見られるように、大事なのは何より国防であっ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
めたらしい官僚の精鋭をば新官僚と名づけたわけである。斎藤内閣時代に五相会議という
閣議内の特別
閣議に於て、時の陸相荒木大将と呼応して大いに名を挙げた農村主義者のフ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
であるが、それが更に倫理化されるというのだから面白い。 七月十四日の「思想対策
閣議」では、この教育倫理化のプログラム原案が提案され、文相を初めとして法相、逓相....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
そこで一体この金額は、国家財政からいって、どの程度の意義を持っているか。 予算
閣議で決定したところによると、九年度の「災害費」は約七千万円、十年度のは約六千四....
「初冬の日記から」より 著者:寺田寅彦
問題。急転! 円満に解決」と例の大きな活字の見出しが出ている。そうして、この重大
閣議を終ってから床屋で散髪している○相のどこかいつもより明るい横顔と、自宅へ帰っ....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
目にふれるものは絹と黄金ばかりである。いまごろ彼は、誰も彼の意にさからう者のない
閣議にのぞんでいるか、あるいはまた、明日の狩猟のことや今晩の舞踏会のことを考えて....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
、てれる必要はないのである。なぜなら、今に日本の総理大臣官邸に於ては、大臣どもが
閣議をひらいて、日本の糸川の建設計画について、ケンケンガクガクせざるを得ないよう....
「図書館法楽屋話」より 著者:中井正一
伏せて、流線型法案として(自分は「砲弾型」とたわむれに呼んだのであった)正月の初
閣議に持ち込むことに計画を立てたのであった。 十二月に、図書館協会の図書館法委....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
ちつきを以て、静かに語り出した。
「それから――御老中は、斉彬殿贔屓であるし、
閣議に於ても、最早、家督のことは、時日だけのことと決定してもおるし、御老中に、お....
「魔像」より 著者:林不忘
守《おおたわかさのかみ》、それからこの平淡路守と脇坂山城守……謂《い》わば、まず
閣議である。 その
閣議の席に、喬之助のほうは埓《らち》が開《あ》きそうもないの....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
のうちの第一項と第四項が問題になって、無条件受諾と受諾拒絶に意見がわかれ、午後の
閣議も結論がでないままで散会した。いま外相が両総長と逢っているが、あいかわらず意....
「図書館法と出版界」より 著者:中井正一
はいらないという館界の意見を伏せるべく、私は「法案の流線型化」(なるべく大蔵省、
閣議、両院の抵抗を少なくするという意味で、ついには砲弾型とさえ、たわむれにそれを....
「にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
検挙のことは中止となった。 ※ さて、近衛内閣は四月十九日の
閣議において賀屋蔵相の立案した貯金奨励局新設のことを承認し、これを現政府の政策の....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
は大体四個の大集団となりつつある事は世人の常識となった。 昭和十六年一月十四日
閣議決定の発表に「肇国の精神に反し、皇国の主権を晦冥ならしむる虞あるが如き国家連....