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閥族
「閥族〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
閥族の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
警吏をか、否、父親を。
七 その階級
パリーの浮浪少年階級はほとんど一つの
閥族である。だれでもはいれるものではないと言ってさしつかえないほどである。
こ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
とを知ってきたのかも知れない。コルシカのいわゆるヴェンデッタ(訳者注 コルシカの
閥族間に行なわれる猛烈な復讐)はある種の下層社会にはいりこんで一つの法則となって....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
た。これ勤王論の起こったのも同じく国民自覚の高まったために起こった事件であって、
閥族に対する反抗の気運に乗じたので、関流に対する抗争には力強い根底があり、そうし....
「雨夜草紙」より 著者:田中貢太郎
ばそれまでだが、この男の体をどう思っているのです) 先輩は怒鳴りだした。当時|
閥族政府へ肉薄して、政府をして窘窮の極に陥れていた野党の中でも、その中堅とせられ....
「雨夜続志」より 著者:田中貢太郎
また君に逢いたくなったからね」 山田はいずまいを正してお辞儀をした。 「吾輩が
閥族政府に覘われ、胃腸病で入院中を、
閥族に買収せられた青木のために、吾輩の死んだ....
「三国志」より 著者:吉川英治
が蜂起した折の軍司令官、袁紹の弟にあたり、名門袁一族中では、最も豪放粗剛なので、
閥族のうちでも恐れられていた。 「許都の曹操から急使が参りました」 「書面か」 ....
「三国志」より 著者:吉川英治
る輩のみが、彼を支持して、時運の逆行に焦心っているのであります。かくの如き無用な
閥族の代表者は、よろしく一戦のもとに、打ち破るべきでありましょう」 孔融は、彼....
「三国志」より 著者:吉川英治
という。 襄陽の東四十里、漢陽の荘麗なる墓所に、故劉表の柩は国葬された。蔡氏の
閥族は、劉※を国主として、これから思うままに政をうごかしたが、時まさに未曾有の国....