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閨門
「閨門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
閨門の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
れて、その跡で飲まれる。奥さんは女丈夫である。今から思えば、当時の大官であの位|
閨門《けいもん》のおさまっていた家は少かろう。お父様は好い内に僕を置いて下すった....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
位信用すべき媒妁人は少いから、呉も越も隔てなく口を利いて巧く纏める。従うて諸家の
閨門に出入すること頻繁にして時々厭らしい! と云う風説を聞く。その袖を曳いたり、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
阪の城を傾けた淀君《よどぎみ》というものが、ここから擁し去られて、秀吉の後半生の
閨門を支配して、その子孫を血の悲劇で彩《いろど》らしめた。いったん浅井長政の妻と....
「九条武子」より 著者:長谷川時雨
の十一世顕如の長子教如の創建で、長子が寺を出たということには、意見の相違があり、
閨門《けいもん》の示唆によって長子が退けられたともいわれている。 東本願寺教如....
「三国志」より 著者:吉川英治
わがしい兆しをあらわした。 さて、ここに。 孫堅方では、その出陣にあたって、
閨門の女性やその子達をめぐって、家庭的な一波紋が起っていた。 彼の正室である呉....
「三国志」より 著者:吉川英治
夫人は、良人のそうした態度にじりじりして、兄の蔡瑁に、事を急ぐことしきりだった。
閨門と食客とは、いつも不和をかもすにきまったものだが、彼女が玄徳を忌み嫌うことは....
「三国志」より 著者:吉川英治
です。――しかしこの絶好な国がらにも、ただ一つ、脆弱な短所があります。国主劉表の
閨門の不和と、宿老の不一致です」 「劉表は、温良博学な風をそなえ、よく人材を養い....
「茶漬三略」より 著者:吉川英治
ら、その頃、太守の義景公を始め朝倉家の家中というものは、非常に紊れていた。国主の
閨門が、権勢を持っていた。家中の士は、華美でおべっかで、本願寺の門徒衆とは、たえ....