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閭
「閭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
閭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
ヨ┤ └余与予餘誉預已・四世代吉乙類 ┌漏路露婁楼魯盧甲類 ロ┤ └呂侶
閭廬慮稜勒里乙類 ○以上は普通の仮名の別に相当しない十三の仮名、および『古事記....
「突貫紀行」より 著者:幸田露伴
、さまざまの形なしたる大行燈《おおあんどう》小行燈に火を点じ歌い囃《はや》して巷
閭《こうりょ》を引廻《ひきま》わせり。町幅一杯《まちはばいっぱい》ともいうべき竜....
「運命」より 著者:幸田露伴
術に通じ、紙を剪って人馬となし、剣を揮って咒祝を為し、髪を削って尼となり、教を里
閭に布く。祷には効あり、言には験ありければ、民|翕然として之に従いけるに、賽児ま....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
車馬の華美、料理の献立、衣服|杖履《じょうり》、日用諸雑品の名称等、凡《すべ》て
閭巷猥瑣《りょこうわいさ》の事には能《よ》く通暁《つうぎょう》していて、骨牌《か....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
に百拝して、以来は決して酒を飲まなくなった。(同上) 古廟の美人 広寧の
閭山公の廟は霊験いやちこなるをもって聞えていた。殊にその木像が甚だ獰悪である上に....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
抜け出でて、夜すがらありたけの悪事を行い、旦《あした》近く体へ復《かえ》るので里
閭《りりょ》これと交際を絶ち、諸《もろもろ》の厭勝《まじない》を行いその侵入を禦....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
晋|已前《いぜん》聞えず、後魏または呂光より始まるという。北斉赦あるごとに金鶏を
閭門に立てる事三日でやむ。万人競うて金鶏柱下の土を少しく取り佩《お》ぶれば、日々....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
る者が、興に乗じて歌おうという、一同はそれを謹聴するものらしい。 伊賀城頭|西
閭門《せいりょもん》、 復讐《ふくしう》跡あり恍《くわう》として血痕《けっこん》....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
止揚して、もはや私有財産を以てその生産関係の出発点とはしない処の新しい社会組織の
閭門に這入る、という風にマルクス主義的社会科学は考察する。人類の前史が終る処に、....
「娯楽論」より 著者:戸坂潤
云わば娯楽とは、真実にそして幸福に且つ健康な生活をするための、最も大きな民衆的な
閭門なのである。民衆の乗ったものなら駱駝でも何でも通れるのである。社会に於ける娯....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
ために万歳を三唱」した。実際母は彼よりただ十八歳の年長者であったのである。彼の郷
閭の人々のうちには彼の学者として立つ事が彼の Lord としての生活と利害の相反....
「久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
活と共にこの特色を示すものと云うべし。久保田君の主人公は常に道徳的薄明りに住する
閭巷無名の男女なり。是等の男女はチエホフの作中にも屡その面を現せども、チエホフの....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
い連になっているのだから、
先生の御愛顧を受ける値打は慥かにあります。
(二人
閭門に入る。)
ファウスト狗を伴ひて入る。
ファウスト
何....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
あったろうか。もちろんそうではない。歌謡は民族の心に宿って、永久に宮廷の内にも村
閭の間にも、そのうた声を響かせる。のみならず、古い歌とともに絶えず新しい歌もまた....
「失うた帳面を記憶力で書き復した人」より 著者:南方熊楠
居雑話』に引かれある。いわく、「江陰の士人葛君、その名を忘る、強記人に絶す。葛、
閭里間に浮沈す。家の傍らに民の染肆を張るあり。簿書その目を識す。葛かつて酒を被り....