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閲兵
「閲兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
閲兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古き小画」より 著者:宮本百合子
よく天幕に戻った。そして、侍僕に手伝わせ、念入りに武具をつけた。彼は珍しく自分で
閲兵した。ギーウに会って昨夜の相談を快活に、――その実行の不要を直感させるような....
「道標」より 著者:宮本百合子
しているようだった。同時に二万の兵士をヴェルダンの風雪の中にさらしたまま、永久の
閲兵式を行っているようでもある。殿堂に正面を向けて二万の白い十字架が整列している....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
普遍に不可避的な人間界の事実だというような気がした。われわれが見るとムッソリニが
閲兵式に臨んでいるニュース映画もこれと全く同格な現象のニュースとして実におもしろ....
「モスクワ印象記」より 著者:宮本百合子
んとする王、カリーニン、ヴォロシロフ、並アフガニスタン大使」最後に、「停車場前の
閲兵」。――コーリヤは、パジシャフの敬礼の仕振りや、光った長靴やらを少年らしくじ....
「インターナショナルとともに」より 著者:宮本百合子
。 都会だ。工場だ。都会の工業生産と、労働者との姿が巨大に素朴にかかれている。
閲兵式につづいてデモはモスクワ全市のあらゆる街筋から、この赤い広場に流れこむ。 ....
「勝利したプロレタリアのメーデー」より 著者:宮本百合子
場の入口で止った。後から後から、見える限り街は動かない赤旗だ。 「まだ赤い広場の
閲兵式がすまないんだってさ。」 すると止ったデモの中に、いつかしら輪が出来て、....
「地球要塞」より 著者:海野十三
スマーク将軍は、今、寝所に入ったばかりである。元首は一昨日以来、ベルリンにおいて
閲兵《えっぺい》と議会への臨席とで寸暇もなく活動している。因《ちな》みに、ベルリ....
「権力の悲劇」より 著者:宮本百合子
の一つは、涼しい夏別荘の芝生で無邪気に家族が団欒しているあの家族写真。もう一枚は
閲兵式場の王女エリザベスの姿である。こちらの方は『ニュース・ウィーク』の投書欄に....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
少年(海軍も青年訓練所を通じて海軍思想の普及を企てる)、学生(「愛国学生連盟」の
閲兵式、七大学の「国防研究会」の結成)、女性(「大日本国防婦人会」)、小商人、そ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
きな木の円筒が、幾つも雨に打たれ雑草の中に朽ちてるのが見られた。それは二年前には
閲兵式の時の皇帝の席をささえていた円柱であった。グロス・カイヨーの近くに宿営して....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ぞれ隊長を選んでいた。公然とピストルを二梃《にちょう》身につけてる男が、あたかも
閲兵でもするようなふうで駆け回り、各列はその前に道を開いた。大通りに交差してる横....
「博物誌」より 著者:岸田国士
い鶸が群れをなして、茨の生垣の上で波打っている。 樫鳥は公式の服装で木から木へ
閲兵して回る。 一羽の鶉が、苜蓿畑をすれすれに掠めながら、墨縄を張ったような直....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
って来た。女学校に於ける彼女の生活は仲々活溌なものであった。殊にメリー女王殿下の
閲兵を受けるエンパイヤ・デー(帝国紀念日)の女軍観兵式にはアグネスは女士官として....
「三国志」より 著者:吉川英治
表も妻に甘くはないが、なんとなく玄徳に対して、一抹の不安を持ったことは否めない。
閲兵のため、城外の馬場へ出た日である。劉表は、ふと、玄徳の乗っている駿壮の毛艶と....
「三国志」より 著者:吉川英治
端の手筈に狂いはございません」 「よし」 すなわち曹操は、旗艦に上がって水軍を
閲兵し、手分けを定めた。 中央の船隊はすべて黄旗をひるがえし、毛※、于禁のいる....