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「閲覧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
閲覧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
々に対する恐怖を。が、恐怖は幸いにも二三度通ううちに消滅した。彼は忽《たちま》ち
閲覧室に、鉄の階段に、カタロオグの箱に、地下の食堂に親しみ出した。それから大学の....
「路上」より 著者:芥川竜之介
》は、三十分|経《た》つか経たない内に、もうどこの机を見ても、荒方《あらかた》は
閲覧人で埋《う》まってしまった。
机に向っているのは大抵《たいてい》大学生で、....
「出世」より 著者:菊池寛
無いのに気がついた。彼は、おどろいて身のまわりを探し回った。が、彼の座席にも新聞
閲覧室のどこにも見当らなかった。よく気を落着けて考えてみると、電車から降りるとき....
「失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
-2=1とはいえないのですよ。勿論交渉も易々とは運びませんでした。大体が、屍体の
閲覧を拒絶した、院長の措置から発したのでしょうが、黒松の弟も東海林の父親も、代価....
「癩」より 著者:島木健作
いてある。所内には新しくラジオが据えつけられ、収容者に聞かせることになった、図書
閲覧の範囲が拡大された、近いうちに、巡回活動写真が来る、等々。だがそれらはすべて....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
。然し未だ彼は判決を覆すべき一縷の望みを捨てなかった。 彼は何を考え出したか、
閲覧願と云うものを差出した。之にも前掲の金沢市長宛葉書の写しを附し、彼一流の遣方....
「断層顔」より 著者:海野十三
り切っていた。図々しい探偵の要求をはねつけることはむずかしい。 「隊員といえども
閲覧禁止という規定にしてあるんだが、まあ君だからいいだろう。こっちへ来給え」 ....
「流線間諜」より 著者:海野十三
は解けたけれど、その暗号の意味まで解けたわけではなかった。帆村はW大学の図書館の
閲覧室をあっちへ歩きこっちへ歩き、灼けつくような焦躁の中に苦悶したけれど、どうに....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
り、おしゃべりをしたりしている折りから――ちょうど平原のうちに、かのシムラが図書
閲覧室やペリティの店の露台に囲まれながら見えてきた折りから――私はずっと遠くのほ....
「巡回書庫と町村図書館と」より 著者:佐野友三郎
おいて、始めて巡回書庫を施設するや、幾もなくして「読書趣味は日増に喚起せられ遂に
閲覧室の設立を促せり」というがごとき報告に接せり。 米国においては各州とも、多....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
課税せり。同館の蔵書は趣味の如何を論ぜず、全ての郡民に読物を供給するに足り、その
閲覧室は全ての郡民に開放せられれ各村及び十字街頭に約二十カ所の分館を設け郡の公立....
「公開書架(Open-shelf-system)につきて」より 著者:佐野友三郎
くして、十八、九年前、クリーヴランド公共図書館が始めて書架公開の制を実行し、普通
閲覧室、参考室、児童室における十万冊の書架を公開して読衆の自由
閲覧に委してより、....
「米国巡回文庫起源及び発達」より 著者:佐野友三郎
書館は、州の監督の下に認可図書館として登記を受くべし。 二、図書は、館内において
閲覧する場合にも、館外携出の場合にも、公衆に対し、一切無料たるべし。 三、所在地....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
て御差出可被下候。また『日々新聞』は同人より大兄宛にて毎日御送致居候よし定めて御
閲覧の事と存候。 乍序『ほととぎす』につき一寸愚見申述候間御参考被下度候。 『....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
書に不自由な深沢君は、江畑氏のこの書庫について書籍の整理や、目録の調製かたがた、
閲覧研究を重ねておられる。同君希望の書籍はなんでも江畑文庫に供えてくれられるとの....