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閻浮
「閻浮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
閻浮の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
やくものは天下を牽《ひ》く。金銀、※※《しゃこ》、瑪瑙《めのう》、琉璃《るり》、
閻浮檀金《えんぶだごん》、の属を挙げて、ことごとく退屈の眸《ひとみ》を見張らして....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ある、一度食うて一生懸って消化するもあり、二十年で消化するも七年でするもあれば、
閻浮提《えんぶだい》人間の食もある、君もし宮に入って何に致しましょうと馳走の献立....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
これは諸経に紺青色の馬というが、『大薩遮尼乾子受記経』にのみ白馬として居る。日に
閻浮提《えんぶだい》洲を三度|匝《めぐ》って疲れず王の念《おも》うままになって毎....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
めるに大益ありと判る。ただし『仏説観弥勒菩薩|下生経《げしょうきょう》』に、この
閻浮提洲《えんぶだいしゅう》、弥勒の世となって、危険な物や穢《きたな》い物ことご....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
みな》寿千歳で欠減する者なし。死後は※利天《とうりてん》に生まれ天上で終ってこの
閻浮提《えんぶだい》洲の富貴人に生まれる。北洲の人大小便すれば自ずから地下に没し....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
瑠璃の台、五色に透いて輝きまする鰐の皮三十六枚、沙金の包七十|袋。量目約百万両。
閻浮檀金十斤也。緞子、縮緬、綾、錦、牡丹、芍薬、菊の花、黄金色の董、銀覆輪の、月....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
中に於て、闘諍言訟して白法隠没せん(大集経)」時ひとり大白法たる法華経を留めて「
閻浮提に広宣流布して断絶せしむることなし(法華経薬王品)」と録されてある。また、....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
やになり候。 吾妹子を夢みる春の夜となりぬ 当地の芝居は中々立派に候。 満堂の
閻浮檀金や宵の春 或詩人の作を読で非常に嬉しかりし時。 見付たる菫の花や夕明り....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
になり、涼しげな月が赤道上の山々のかなたにかかっている。) 雪峰巍立碧雲間、鎮圧
閻浮幾万関、鶴林一夜煙散後、空留唯我独尊山。 (雪の峰があおみをおびて雲の間にそ....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
以て、日本第一の法華の行者だと云い、日本第一の忠臣だと云い、仏法を以て論ずれば一
閻浮提第一の富者なりと云い、日本の柱、日本の眼目、日本の大船とならんとまで云い、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
する前、国柱会の信行員となったのであった。殊に日蓮聖人の「前代未聞の大|闘諍一|
閻浮提に起るべし」は私の軍事研究に不動の目標を与えたのである。 戦闘法が幾何学....