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「閻羅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

閻羅の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
そのなかに大寧坊に住む張幹なる者は、左の腕に『生不怕京兆尹』右の腕に『死不怕閻羅王』と彫っていた。また、王力奴なるものは、五千銭をついやして胸から腹へかけて....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
だろう。その手を食うものか」 「いや、おどしでない」と、張鬼子は笑った。「おれは閻羅王の差紙を持って来たのだ。嘘だと思うなら、これを見ろ」 かねて打ち合わせて....
十二支考」より 著者:南方熊楠
、汝眼を閉じよ、汝を伴れ去って父を見せようと。珍目を閉づるに須臾《しゅゆ》にして閻羅《えんら》王所の門に至り北に向って置かる。玄石、子珍に語ったは、向《さ》きに....
稚子法師」より 著者:国枝史郎
恐る恐る主水は訊いた。 「八万億劫の地獄へ参る」 「何用あって参られます?」 「閻羅王、祐筆を求めるに依ってな――」 「私もお供致しましょう」 「今はならぬ、や....