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「閻魔大王〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

閻魔大王の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
のような聴覚をもち、逓信省の青年技師|利根川保君が設計したテレヴィジョン回転鏡が閻魔大王のような視力を持っていたのだった。 この地下街には、別に、東と西とへ続....
姉川合戦」より 著者:菊池寛
流るる辺りを姉川と称する。尚西流して長浜の北で湖水へ入っている。姉川というのは、閻魔大王の姉の竜王が此の川に住んでいるから姉川と云い初めたという伝説があるが、閻....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
彼らの気質を知らねばならない。 寺がある。付近は子供らの遊び場処である。寺には閻魔大王の木像が置いてある。その大王の目がぎらぎら光るので、子供心にもそれを水晶....
超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
合でも運の尽きである。ありもしない事を勝手に口惜しがって死んだ場合でも、遠慮なく閻魔大王から幽霊の鑑札を受けて娑婆に引返して来る位の決心を、女というものはフンダ....
焦点を合せる」より 著者:夢野久作
られた日にはコチトラの首が百あっても足りないがね。ハハハ。何も怖いことはないよ。閻魔大王の僕が御案内するんだから……。 ナニ……この部屋かい。大丈夫だよ。この....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
で考え付かない奴が所謂オッチョコチョイの蛆虫野郎だ。この修養が出来れば地蔵様でも閻魔大王でも手玉に取れるんだ。人生はそう深く考えるもんじゃない。あんまり深く考え....
杜子春」より 著者:芥川竜之介
な袍に金の冠をかぶって、いかめしくあたりを睨んでいます。これは兼ねて噂に聞いた、閻魔大王に違いありません。杜子春はどうなることかと思いながら、恐る恐るそこへ跪い....
雪柳」より 著者:泉鏡花
聞き……地蔵菩薩の白い豆府は布ばかり、渋黒い菎蒻は、ててらにして、浄玻璃に映り、閻魔大王の前に領伏したような気がして、豆府は、ふっくり、菎蒻は、痩せたり。二個の....
四谷、赤坂」より 著者:宮島資夫
に、朱顔に金の眼を光らせ、赤い口をかっと開いて、笏《しゃく》を持っていきり立った閻魔大王の姿を、しみ/″\と眺める事が出来るのだ。そのかたわらには、しょうつかの....