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「闊大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

闊大の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
一師子あり諸獣の王なり、牝虎に向いて偈を説いていわく、〈汝今我が形容を観よ、前分闊大に後繊細なり、山中に在りて、自ら恣活し、また能く余の衆生を存恤す、我はこれ一....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぶ》のように立てこんでいたろう。それがここへ来ると、どうだ、気象とみに開けて気宇闊大《きうかつだい》なりだろう、規模が違うだろう。つまり、武田信玄と、豊臣秀吉の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
なることに自信を持たせて、盛んにヨーロッパ文明を取入れることを主張している論旨は闊大《かつだい》にして、精神は親切に、文章は例の痒《かゆ》いところへ手の届くよう....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
以来の各種の新聞を保存せるには驚けり。つぎに博覧会陳列場跡なる水族館に至る。その闊大なるは、他にいまだ見ざるところなり。 十日、雨。秋雨蕭々、南風颯々、晩秋の....
大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
くにして、遠く碧天に接し、上り下りの帆影、真艫に光を射りて、眩きまでに白し。其の闊大荘重の景象、自ら衆川の碌々に異れり。 乗り移るや否、船頭直に櫓を執り、熟地....