»
闔
「闔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
闔の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
た無言のまま箸の上下《じょうげ》に運動する様子、主人の両顎《りょうがく》の離合開
闔《りごうかいこう》の具合を熱心に研究している。
「おい、その猫の頭をちょっと撲....
「運命」より 著者:幸田露伴
にして、南面して王となる、豈能く僕隷の手に辱しめられて生活を求めんやと。遂に宮を
闔じて自ら焚死す。斉王榑もまた人の告ぐるところとなり、廃せられて庶人となり、代王....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
一時の宏弁《こうべん》、自然に備わる抑揚|頓挫《とんざ》、或《あるい》は開き或は
闔《と》じて縦横自在に言廻わせば、鷺《さぎ》も烏《からす》に成らずには置かぬ。哀....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
出で、兼松三郎がこれを承けて案を具し、両用人の賛同を得て呈せられたということは、
闔藩皆これを知っていた。三郎は石居と号した。その隆準なるを以ての故に、抽斎は天狗....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
が》みて今度生まれたらこうしようと案じた結果だと。またいわく小屋に小馬を入れ戸を
闔《とざ》して内に横※《よこさし》外に懸金《かけがね》をさし置くに毎《いつ》も小....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
怖れず、また天上に昇って天女を犯さんと望み、押し強くも帝釈宮の門まで往ったが堅く
闔《と》ざされてヤモリが一疋番しおり、この金剛石門は秘密の呪言で閉じられいるから....
「雪の宿り」より 著者:神西清
のお顔が自然かさなって見えて参ります。あの名高い江家文庫が、仁平の昔に焼亡して、
闔を開く暇もなく万巻の群書片時に灰となったと申すのも、やはり午の刻の火であったこ....
「将来の日本」より 著者:田口卯吉
ざるなり。 すでに西に帰り、信書しばしば至る。書中雅意|掬すべし。往時弁論|桿
闔の人に似ざるなり。去歳の春、始めて一書を著わし、題して『十九世紀の青年及び教育....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
らわれた最初であった。仰せを蒙ったのは和歌所の寄人たちであり、事務には和歌所の開
闔家長が何かと与っているから、和歌所の設立は撰集事業の前ぶれであったといえなくも....