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「闕下〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

闕下の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
乱世」より 著者:菊池寛
いたされた。文面は、次の通りであった。 先般松平越中守依願帰国被仰候処|豈料ラン闕下ニ向ツテ発砲始末全ク反逆顕然不得止速ニ桑城退治ノ折柄過ル二十一日石川宗十郎ノ....
運命」より 著者:幸田露伴
。太祖が孝孺を愛重せしは、前後召見の間に於て、たま/\仇家の為に累せられて孝孺の闕下に械送せられし時、太祖|其名を記し居たまいて特に釈されしことあるに徴しても明....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の誤解であろうと、なかろうと――あまつさえ帰国を仰せ付けられた会津を先鋒にして、闕下を犯し奉ったのもその慶喜であると言われるのは、事実の曲解であろうと、なかろう....
十二支考」より 著者:南方熊楠
くは金鶏の作り物にやあるべき」とありて、封演の『聞見記』を引き、唐朝大赦ある時、闕下《けっか》に黄金の首ある鶏を高橦《こうとう》の下に立て、宮城門の左に鼓を置き....
三国志」より 著者:吉川英治
て、一|嚢の米と、一|股の牛肉を要求された。すると、李※がやって来て、 「今は、闕下に大乱の起っている非常時だ。朝夕の供御は、兵卒から上げてあるのに、この上、な....
三国志」より 著者:吉川英治
去った太僕韓融は、やがて、大勢の宮人や味方の兵をつれてこれへ帰って来た。 すぐ闕下に伏して、 「ご安心ください。彼らも、私の勧告に従って、兵戦を休め、沢山な捕....
三国志」より 著者:吉川英治
給うて、天命におしたがいあらんことを」 と、伏奏した。いや、冠をつらねて、帝の闕下に迫ったというべきであろう。 献帝はまだ御齢三十九歳であった。九歳の時|董....
三国志」より 著者:吉川英治
さして急いだ。 息子たちは、少し案じて、 「お父上。いちど洛陽へ上って、親しく闕下に伏し、正式の勅命を仰がなくてもよろしいのですか」 「よいのじゃよ。そんな遑....
私本太平記」より 著者:吉川英治
らの武士の参内に、あわただしく暮れたばかり……。あすはお辺をともなって、親しゅう闕下に拝謁の儀をとげさせましょう」 「なにぶんとも」 「なお准后(廉子)にも、ま....
私本太平記」より 著者:吉川英治
一軍の参陣なくんば、これまたどうであったろうか。――そのほか戦後の混乱時に、よく闕下の治安を維持したなども、尊氏の功は少なしとせぬ。……さればこそ。おん諱名の『....
私本太平記」より 著者:吉川英治
みずからの非を知るなれば、ただちに全兵力を解いて、尊氏自身、都へのぼり、みかどの闕下に伏して罪を待てと申されい」 「では、どうありましても」 「おろかな念入れだ....